生理の悩み

もしかして…病気が原因で生理不順に?
生理不順の原因と改善方法

生理不順の原因と改善方法
     

    どこからが生理不順? 正しい生理周期とは

    「あれ?そういえば今月の生理、まだきてないかも…」と心配になった経験のある女性は、決して少なくないはず。しかし、ひとくちに「生理不順」と言っても、その原因はさまざまです。このコラムでは、生理不順の原因と対策法をひとつずつ紹介していきます。「生理がおかしい!」と思った時に、ぜひ読んで欲しいコラムです。

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    いきなりですが、実は生理は「毎月あるもの」と決まっているわけではありません。一般的な生理周期は28日(4週間)とされていますが、あくまで「一般的」なだけで、それ以外の生理周期が異常なわけではないのです。25~35日の範囲内であれば、通常の生理周期だといわれています。

    「みんなは毎月生理がくると言っているけれど、私は2ヶ月に一度しかこないんだよね…」という人がいた場合、2ヶ月に一度、定期的に月経があるのであれば、それがその人にとっての正しい生理周期なのかもしれません(少し長い気もしますが)。

    【1】生理とは何か?

    生理不順について知る前に、あらためて「生理とは何か」をおさらいしておきましょう。生理(月経)とは、妊娠のために備えていた子宮内膜を一旦リセットすることです。

    年頃になった女性の体内では、妊娠のための準備が行われます。受精卵を迎えるために子宮内膜(子宮の内側)を厚くして、フカフカのベッドを用意するのです。しかし、妊娠しないとこのベッドは使われません。ベッドは古くなり、古いベッドをいつまでも体内にとどめておくわけにもいきません。そこで、定期的に古い子宮内膜を排出してリセットし、あらたに妊娠に備えるのです。

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    これが生理の仕組みです。生理には決まったリズムがあり、それが何らかの理由で崩れると「生理不順」になります。

    【2】生理不順のチェックポイントと症状

    生理周期がすこし乱れたからといって、すぐ「生理不順だ!」となるわけではありません。女性の体はデリケートなので、ちょっとしたことで影響を受けます。生理の周期に数日のズレが生じる程度では、生理不順といえない場合がほとんどです。しかし、以下に当てはまる項目があれば、生理不順を疑ったほうがよいかもしれません。

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    • 生理が数ヶ月に1回しかこない、または1ヶ月に何度もくる
    • 生理周期が毎回バラバラで、1週間または1ヶ月単位のズレがある
    • 今まで定期的に生理がきていたのに、突然こなくなった
    • 生理がこないが妊娠の可能性がない、または低い

    初潮がきてから数年経っている女性に、上記のような症状が見られる場合は、生理不順の可能性が高いといえます。

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    • 激しいスポーツや極端なダイエットをしたり、体を酷使したりしている
    • 体脂肪率が10%を切っている

    上記のような女性で生理がこない、または周期がバラバラという場合も、生理不順の疑いが濃厚です。

    【3】生理不順かどうかを調べるには

    コラムをここまで読んで「私、生理不順かもしれない…」という気持ちが強くなった人は、病院を受診したほうがよいでしょう。とはいえ、生理不順を疑っていても、病院を受診するタイミングをつかみにくいという人も少なくないはずです。

    そんな時はまず、基礎体温をつけることを始めましょう。基礎体温とは、「ヒトが生きていくために最低限必要な体温」のことで、寝ている時の体温がこれにあたります。ただ、寝ている時に体温を計ることはできないので、朝、目覚めてすぐの体温を計り、基礎体温としているのです。

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    記録した基礎体温が、体温の比較的高い「高温期」と比較的低い「低温期」とに分かれるのが理想的なパターンです。3ヶ月間ほど継続して記録すると、傾向が見えてくるはずです。基礎体温を新たにつけ始めるのであれば、生理開始日から始めると、表が見やすくなるでしょう。

    生理不順を疑って病院に行っても、ほぼ必ず「基礎体温はつけていますか?」と質問されます。基礎体温の変化から、ホルモンバランスを読み取ることができるからです。そのためにも、まずは基礎体温をしっかりと記録しましょう。その上で、「やっぱり何かおかしい」と思った時は、タイミングを逃さず病院を受診することをおすすめします。

    もしかして…病気が原因で生理不順に

    病気が原因で、生理が乱れる場合もあります。その中でも、もっとも多くの人に見られる多嚢胞性卵巣症候群について、症状や原因、治療法を紹介していきましょう。

    【1】多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)とは?

    多嚢胞性卵巣症候群(たのうほうせいらんそうしょうこうぐん)とは、簡単に言うと「排卵が起こらなくなる病気」です。英語名、polycystic ovary syndromeの頭文字をとって、PCOSまたはPCOと呼ばれることもあります。排卵が起こらないと、その結果、生理もこなくなります。

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    ところで、この「排卵」という言葉を、私たちはいつも当たり前のように使っていますが、どのような仕組みで排卵が起こっているのか、ご存じでしょうか? 私たちの体の中で毎月起こっている排卵は、実は大きく3つの段階を経て行われているのです。

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    ~第1段階~
    • 体内に数万個ある、成熟前の卵子の中から、1,000~2,000個が排卵候補として選ばれる
    • ~第2段階~
      • 選ばれた卵子が、排卵に向け成熟を始めるが、その過程でほとんどが死滅する
      • ~第3段階~
        • 残った卵子のうち、1~2個が排卵される

    多嚢胞性卵巣症候群になると、上記のうち、第2段階に異常が現れます。卵子が成熟しなくなり、排卵が起こらなくなるのです。さらに、この排卵が起こらない状態が長く続くと、卵子が保管されている卵巣の外側の組織が硬くなり、一層排卵しにくくなることもあります。

    【2】多嚢胞性卵巣症候群のおもな症状

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    おもな症状
    • 排卵が起こらないため、生理不順になったり、生理がこなくなったりする⇒不妊になる
      • 血液中の男性ホルモンが増加する⇒毛深くなったり、吹き出物が出たりする
        • 太る⇒肥満になる

    PCOSは上記に挙げた以外、目立った自覚症状がない病気といわれていますが、まれに別の病気を併発し、その結果、腹痛が起こっていることもあるようです。原因不明の腹痛(下腹部痛)が続いているという人は要注意です。

    【3】多嚢胞性卵巣症候群と診断される基準

    腹痛を伴う場合もあるとはいえ、目立った自覚症状がないPCOSは、どのようにして診断されるのでしょうか。

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    PCOSの疑いがある場合、ホルモン検査や超音波検査をして、ホルモンバランスや排卵の有無を確認し、その結果を見て診断します。それぞれの検査の詳細は、以下の通りです。

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    ホルモン検査
    • 採血をして、FSH(卵巣刺激ホルモン)、LH(黄体化ホルモン)の数値を調べます。通常は、FSHのほうが多いのですが、多嚢胞性卵巣症候群の場合、LHのほうが多くなります。
    • 超音波検査
      • お腹の上、または膣内から超音波を当て、卵巣の様子を調べます。多嚢胞性卵巣症候群の場合、通常時より多くの卵胞が確認されます(成熟せず、排卵しない卵胞が卵巣内に残っているため)。る

    【4】多嚢胞性卵巣症候群の原因

    排卵を妨げ、生理がこなくなるPCOSですが、はっきりとした原因はまだわかっていません。ですが、おおまかには下記のような原因があると考えられています。

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    肥満が原因の場合
    • ストレスや急激な体重減少などによる一時的な生理不順が改善せず、長期化すると、排卵が起こらない状態が長く続くため、男性ホルモンの分泌量が増加して、PCOSになることもあります。
    • 生理不順の長期化が原因の場合
      • お腹の上、または膣内から超音波を当て、卵巣の様子を調べます。多嚢胞性卵巣症候群の場合、通常時より多くの卵胞が確認されます(成熟せず、排卵しない卵胞が卵巣内に残っているため)。る
      • 遺伝が原因の場合
        • 体質によっては生理不順になりやすい人もいて、そうした体質を受け継いでいると、PCOSを発症しやすくなることもあります。

    そのほか、卵巣の形態異常や副腎に問題があるという考え方もあります。

    【5】多嚢胞性卵巣症候群の治療法

    原因がはっきりしていないため、決定的な治療法も確立されていないのですが、まずは排卵の環境を整えることが重要です。

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    第一に、肥満や体重減少、ストレスなど、排卵を妨げている可能性の高い要因を改善します。そして、その後は必要に応じて排卵誘発剤を用いたり、ホルモン治療を行ったり、低用量ピルを用いたりして排卵を促し、治療します。

    卵巣の外側の組織が硬くなっている場合は、腹腔鏡下手術で硬くなった組織の表面に小さな穴をたくさん開け、排卵しやすくさせることもあります。

    【6】生理不順を放っておかないことが、PCOSの最大の予防策

    PCOSは自覚症状がない病気ゆえ、病院を受診して検査を受けたときには、もうずいぶん進行しているという可能性も考えられます。病気が進行していると、その分、治療は困難になるもの。

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    やはり、生理不順を放っておかず、早めに受診することが何よりも大切です。将来子どもを授かるときのためにも、生理がこないことが続く場合は、面倒くさがらず、お医者さんを頼ってくださいね。

    卵巣機能の低下での生理不順

    「女性ホルモンが不足している」「ホルモンバランスが崩れている」、女性なら誰もが、普段からそんな言葉をよく聞いたり、口にしたりしているのではないでしょうか。ホルモンバランスの乱れ、それは卵巣機能の低下が生理不順の原因かもしれません。

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    【1】生理がこないのは、脳からの指令がこないから

    卵巣機能の低下について触れる前に、まずは生理と女性ホルモンの関係について解説しておく必要があるでしょう。

    生理とは、妊娠のために備えていた子宮内膜を一旦リセットすることです。

    受精卵を迎えるために、フカフカに厚くしていた子宮内膜のベッドが使われなかった(=妊娠しなかった)場合、体外へ排出してリセットすること、それが生理(月経)です。そして通常、生理がきてから約2週間後に、排卵が行われます。

    実はこの生理や排卵は、お腹の中だけで起こっているのではありません。生理や排卵がおこるきっかけは、脳から届く指令が大きく関係しているのです。

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    脳から指令がくることで初めて、子宮内膜が厚くなったり、排卵がおきたりします。この「脳からの指令」を、子宮や卵巣に伝える役割を果たしているのが、女性ホルモンなのです。

    【2】女性ホルモンと生理の関係

    「女性ホルモン」とひとくちに言いますが、女性ホルモンにはいくつかの種類があります。代表的なのがエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)です。

    エストロゲンは、排卵が近づくと卵巣から分泌され、脳にそれを伝える女性ホルモン。プロゲステロンは、卵胞(卵子を包んでいる袋)から分泌され、排卵があったことを知らせる女性ホルモンです。

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    これらのほかに、脳からの指令を伝える女性ホルモンが、卵巣刺激ホルモン(FSH)と黄体化ホルモン(LH)です。これらの女性ホルモンと生理~排卵の関係をまとめると、以下のようになります。

    (1)毎月生理の頃に、脳の下垂体というところから、卵巣刺激ホルモン(FSH)が分泌される。FSHからの指令を受けて、今回排卵予定の卵胞(卵子を包んでいる袋)が成熟し始める。

    (2)排卵が近づき、もっとも大きくなった卵胞が成熟すると、エストロゲン(卵胞ホルモン)が分泌され、脳に卵胞の成熟を知らせる。

    (3)エストロゲンからの知らせを受けた脳は、同じく下垂体から黄体化ホルモン(LH)を分泌し、排卵を促す。

    (4)LHに促され、卵胞から卵子が飛び出し、排卵がおきる。

    (5)排卵後の卵胞は黄体に変化し、プロゲステロン(黄体ホルモン)を分泌して、排卵がおきたことを知らせる。プロゲステロンの分泌を受けて、子宮は子宮内膜を厚くし、受精卵を待つ。

    (6)排卵~24時間経過しても受精しなかった場合、卵子は死に、その2週間後に受精卵の着床しなかった子宮内膜がはがれ落ち、生理がくる。

    (1)へ戻って繰り返す。

    生理不順はおもに、女性ホルモンの中でも、エストロゲンとプロゲステロンの分泌量のバランスが崩れることでおこります。

    エストロゲンとプロゲステロンは通常、互いに連携し合い、体の中でそれぞれが適量をコントロールしているのですが、このバランスが崩れると、脳はLHやFSHを分泌して指令を出すことができず、結果、排卵がおきず、生理もこなくなるというわけです。

    【3】ホルモンバランスが崩れる原因は卵巣機能の低下

    とはいえ、何もないのに、勝手にホルモンバランスが崩れることはありません。ホルモンバランスが崩れるには、体に何らかの異常があるのです。その異常というのが、卵巣の機能低下であることが、ここ最近多くなっています。

    卵巣機能の低下とは、要するに卵巣の機能が衰えた状態になること。おもな原因は加齢、すなわち更年期です。

    しかし、中には更年期にはまだ早い年齢であるにも関わらず、一時的に卵巣機能が低下しているケースが見られます。卵巣機能の低下を招く原因には、以下のようなものがあります。

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    • 痩せすぎや肥満
      • ストレス
        • 冷え
          • 不規則な食事
            • 多嚢胞性卵巣症候群、卵巣のう腫などの病気

    つまり、これまで紹介してきた生理がこなくなる原因、それらはすべて、卵巣機能の低下を招いていたのです。それによって排卵がおきず、生理もこなくなっていたというわけです。

    卵巣の機能低下を治療するには、大きく2つの方法があります。

    1つは、エストロゲンかプロゲステロン、どちらか分泌量の少ないほうの女性ホルモンを補充する方法。もう1つは、排卵を促して力技で女性ホルモンを分泌させるために、排卵誘発剤を使う方法です。

    どちらの治療法をとるかは、その人のホルモン分泌の状態によって変わってきます。

    【4】ホルモンバランスが乱れる原因をなくそう

    けれども、何より大切なのは卵巣機能を低下させ、ホルモンバランスを乱している原因を取り去ることです。

    病気が原因で卵巣機能が低下している場合は、まずその病気を治療しましょう。痩せすぎや肥満が原因の場合は、適正体重に戻すことを第一に考えてください。ストレスが影響しているのなら、ストレスをどうやったら抱え込まずにいられるかを考えましょう。

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    そのほか、冷えや不規則な食事も、できるだけ努力をして改善することが大切です。

    生理がこなくなるということは、あなたの体が今、「生命を守るだけで精一杯」だということを表すサインでもあります。自分の体を守れるのは自分だけ。面倒くさがらずに、自分の体が抱える問題と向き合い、少しずつでよいので、改善に向けてできることから始めていきましょう。

    監修:山本尚恵
    監修:>監修:山本尚恵

    PR会社、マーケティングリサーチ会社、モバイルコンテンツ制作会社などでの勤務を経て、2009年よりフリーランスのライターに転身。
    おもに妊娠や不妊に関する執筆を手がけ、医師や専門家への取材も多数。2014年4月に発売された「不妊治療ステップアップベストガイド」の執筆を担当。レディース予防医学指導士。

    ラブコスメ編集部 ライター・編集者:古賀咲楽(こが さくら)
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