会員数175万人の『ラブコスメ』を企画編集。2003年に日本ではじめて『セクシャルヘルスケア』を提唱し、恋愛やカラダのことで友人にも聞けない性に関する悩み解決の専門家として発信。SNSにて『夜の保健室』を展開し、小説や漫画など書籍も多数。記事・動画・アプリで「愛し合うこと応援する」ために幅広く活動している。
共働きで子供のいない私達。
旦那も私も仕事に忙殺される日々を送っている。
外資系に勤めている私達は、経済的に恵まれていて
東京タワーの夜景がキレイなマンションを購入。
周囲からは「幸せの代名詞」と言われてネタまれる。
…だけど、私は周りが思うほど幸せじゃない。
キレイな夜景の見えるリビングで私は一人。
彼は居るけど私はポツンと孤独。
彼と結婚したのは6年前。
同じ職場の同僚で私は彼に一目惚れ。
会話のセンスが抜群で穏やかな性格の彼はよくモテた。
ミスコンにも出場経験のある私は外見に自信があり
当然彼もすぐ落とせると思っていたが、思いのほか苦戦。
努力が実りこの世で一番愛している彼と付き合い、
結婚した私は世界一幸せ者だと思っていた。
実際に新婚時代は毎日セックスをして愛を確かめ合い
二人でくつろいでいるときは、必ずお互いの体の一部に触れていた。
…そんな毎日が永遠に続くと思っていたのに
気が付けば、数年前からセックスレスな私達。
お互いの体にも触れることのない毎日に
私は女としての自信を無くしかけている。
しかも浮気している気配もないので、
余計にたちが悪い。
「私はおばさん?」
「女としてはもう終わり?」
エステで全身をケア。
毎日のボディチェックもかかさない。
私にできることは彼好みの「キレイ」でいること。
彼は仕事のストレスなのだろうか??
自室でゲームに没頭する日が増えてきた。
ご飯を食べてしばらくすると自室に引きこもる。
嫌われていないのは彼の態度でよくわかる。
相変わらず私には優しいしよく会話もする。
私は欲張りなんだろうか?
彼の日々の優しさに満するべきなのか?
そして、今日も私はリビングでワインを飲みながら、私の体を私が触る。
手から溢れる私の胸は、20代のころより柔らかく
ほどよい弾力は手に心地いい。
しばらく胸で遊んでいた私の手は下半身へと移動。
腰のくびれにもほどよく脂肪がのり女ざかりを誇張する。
心地いい快感に体はほぐれたものの
心がむなしい。
これから一生むなしいままは絶対にいや!
今の私に足りない”少女のような可愛さ”を纏う。
ベリーの香りを身に着けて
離婚を覚悟で明日彼にお願いしてみよう。
「私に触って!私を抱きしめて!」