食事を抜く
体重が気になる人の中には、前日に食事を抜いて健康診断に挑もうと考える人もいるかもしれません。しかし、食事を抜くと水分摂取量も減るため、体が脱水症状を起こしてしまいます。
すると、尿酸値が上がったり腎尿路系検査で陽性反応が出たりすることも。前日からの絶食が必要な検査以外は、体重減少を狙って食事を抜くのはやめましょう。
健康診断の前日に、オナニーをしてはいけないと聞いたことがある人もいるでしょう。オナニーをすると尿道に残った精液が尿と混じり尿検査で蛋白が出てしまうため、オナニーをしてはいけないと言われています。前日にオナニーをしたくなった、すでに自慰をしてしまったときには、尿検査で引っかからないために対処しましょう。
健康診断の再検査は、手間も時間もかかります。また、結果が出るまで不安な日々を過ごさなくてはならないかもしれません。健康診断前日にオナニーなど禁止されている行為をしたために、再検査になるのはもったいないものです。
この記事では、オナニーが健康診断に与える影響を説明するとともに、前日にオナニーをしたくなったときの対処法についても解説。オナニー以外にも、健康診断前日にNGとされる行為についても詳しく説明します。
健康診断の前日でも、オナニーしてスッキリしたいと考える人もいるかもしれません。しかし、健康診断で尿検査がある場合、前日の自慰行為はNGです。健康診断前日のオナニーがどんな影響を及ぼすのかを男女別に解説します。
健康診断前日にオナニーがダメな理由は、尿にタンパク質の成分が混じる可能性があるからです。
健康診断前にオナニーをした場合、尿検査で検出された蛋白が尿に含まれているものなのか、精液やおりものに含まれているものかが判断できません。そのため、蛋白が出ると再検査でより精密な検査が必要になってしまうのです。
男性はオナニーをすると、出し切れなかった精液が尿道内に残ってしまうことがあります。すると、尿道内に残っていた精液が尿と混ざり合い、尿検査で精液の蛋白成分が検出されてしまう可能性が出てしまうのです。
男性の精液は、オナニーだけでなくセックスでも尿道内に残ってしまいます。健康診断前日は、オナニーだけでなくセックスも控えましょう。
女性の膣から分泌される愛液の成分は、およそ8割がタンパク質からなる血漿(けっしょう)、残りの2割が糖タンパク質のムコイドです。女性がオナニーで感じたときに分泌する愛液にはタンパク質が含まれています。しかし、女性の場合、尿道と膣の距離が離れているため、尿に愛液が混ざることはありません。
女性の場合、おりものにもタンパク質が含まれています。おりものの量が多い女性は、尿検査でおりものの成分が混じってしまい、尿検査で引っかかってしまうこともあります。尿を採取するときは、排尿途中の中間尿を検尿カップにいれるようにして、おりもの成分の混入を防ぎましょう。
健康診断の前日にセックスやオナニーをしてしまい、尿検査でタンパクが出て再検査になったり、要注意になったりした経験がある人もいるようです。
Twitterを調査したところ、以下のような経験談が書き込まれていました。
尿検査前日にオナニーをしたら、尿検査の結果が要注意になった
尿検査前にセックスをしたら尿蛋白が出てしまった
健康診断の前日に彼とセックスしたら尿検査で引っかかった
また、Q&Aサイトでも健康診断の前日にオナニーをしてしまい、尿検査で引っかかった人の相談があります。その回答として、相談者と同じように前日にオナニーをして尿検査に引っかかった人もいれば、問題がなかったと回答した人もいました。
オナニーをしたからといって必ずしも尿検査に引っかかるわけではないようです。しかし、オナニーをすると尿検査で陽性が出る可能性があることは頭にいれておくべきでしょう。
健康診断前日のオナニーは、尿検査の結果に影響が出る可能性があります。それでは、健康診断の結果に影響を及ぼさないためには、どれくらいの期間オナニーを我慢しておくべきなのでしょう。
射精をしたあと尿道に残った精液は、2回ほどの排尿ですべて排出しきれるといわれています。しかし、どれくらいの間、精液が尿道に残っているかの明確な基準はありません。
とはいえ、前日の食事や睡眠、運動などが当日の検査結果に影響が出る可能性から考えても、健康診断の前日はオナニーを控えたほうが良いでしょう。
健康診断の前日にオナニーがしたくなった、あるいはすでにオナニーをしてしまった場合、尿検査で引っかからないために注意すべき点があります。オナニーがしたくなったとき、オナニーをしてしまったとき、それぞれの対処法について説明します。
健康診断前日にオナニーがしたくなった場合は、短時間で済ませましょう。精液は性的興奮によって分泌量が増えます。精液量は性的興奮にかけた時間に比例します。つまり、オナニーの時間をかけるほど、精液量が増えるのです。
健康診断前日は、精液量を増やさないように、あっさりと短時間でオナニーを終わらせることが大切です。
また、健康診断前日は激しい運動に匹敵する長時間のオナニーもNG。激しい運動による尿酸値や肝機能値の上昇を防ぐためにも、長時間のオナニーは控えるべきです。
短時間のオナニーだからといって、尿道に精液が残っていないとは限りません。オナニーした翌日の採尿は、出始めの尿ではなく中間尿を採取するようにしましょう。
すでにオナニーをしてしまった場合は、排尿の回数を増やして、尿道内に残っている精液を排出させましょう。尿道内に残っている精液が外に排出されれば、精液のタンパク成分が尿検査の結果に影響を及ぼすことはありません。
男性が、健康診断の前日にオナニーを避けるべき理由は、尿に精液が混ざるのを防ぐためとお伝えしました。尿道に残る精液が反応してしまうことが問題なら、精液が出ないオナニーなら大丈夫と考える人もいるかもしれません。
しかし、前立腺オナニーや乳首オナニーなど、射精をともなわないドライオーガズムなら健康診断前日におこなっても影響がないという安易な考えは危険です。
前立腺や乳首を刺激するドライオナニーは、射精こそありませんが、我慢汁が出ることはあります。我慢汁にも、微量の精子が含まれているといわれています。健康診断前日は、ドライオーガズムに達するオナニーも避ける方が良いでしょう。
また、先に述べたように前日にオナニーをしてしまった場合は、射精の有無にかかわらず、複数回排尿して尿道に残った精液を排出する工夫が必要です。
実は、健康診断の前日のオナニーを避けた方が良い理由は、尿に蛋白成分が混じるからだけではありません。オナニーの頻度ややり方が健康診断の結果に影響を及ぼすことも考えられます。
普段のオナニーもやりすぎると健康診断の結果に影響が出ることがあります。
一般的にオナニーをやりすぎると亜鉛不足になるといわれています。その理由は、精液100mlあたりに亜鉛が16.5ml含まれているといわれているからです。1度の射精で放出される精液の量は個人差がありますが、2.5ml程度と少量。しかし、1日に何度もオナニーを行うと、健康診断の血液検査で亜鉛不足を指摘される場合も考えられます。
亜鉛が不足すると、味覚障害や免疫力の低下、精子の運動量の減少などの影響が出ると言われています。健康診断前には連続でオナニーをすることは控えましょう。
女性の場合も、健康診断前日のオナニーのやり方には注意が必要です。イボや突起のついたバイブ、爪が伸びたままの指などで膣内を刺激するオナニーをしていると、知らないうちに腟内に傷をつけているかもしれません。すると、尿検査で血が混じってしまい、再検査になる場合もあります。
また、コンドームを使わないセックスを行うと、体内に残った彼の精子が尿に混じることも。避妊の手段としてコンドームの代わりに外出しをおこなうカップルもいますが、我慢汁にも精子は含まれています。そのため、たとえ精液を膣外に出したとしても、我慢汁に含まれる精子が尿に混じることは十分に考えられるのです。
健康診断前日に彼とラブタイムを楽しむなら、コンドームをつけましょう。
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オナニー以外にも、健康診断前日には避けた方がいい行為は以下です。
体重が気になる人の中には、前日に食事を抜いて健康診断に挑もうと考える人もいるかもしれません。しかし、食事を抜くと水分摂取量も減るため、体が脱水症状を起こしてしまいます。
すると、尿酸値が上がったり腎尿路系検査で陽性反応が出たりすることも。前日からの絶食が必要な検査以外は、体重減少を狙って食事を抜くのはやめましょう。
長い時間をかけるオナニーが激しい運動と同等の影響があるのは、先ほどお伝えしたとおりです。激しい運動と同じように、筋組織を痛めつける激しい筋トレも控えましょう。
激しい筋トレを行うと、骨格筋内のクレアチニンの数値が高まり、腎機能の検査に影響が出る場合があります。健康診断前日は、長時間のオナニーのような激しい運動だけでなく筋トレも控えてください。
極端な糖質制限を行っていると、血糖値をはじめとする糖代謝検査で正しい数値が判断できなくなる場合があります。
普段、糖質制限をおこなっていても、健康診断の3日前からは1日150g(およそお茶碗3杯分)の糖質は摂取するようにしましょう。
腸内環境改善のために普段から食物繊維を意識して摂取している人も、健康診断前日は摂り過ぎないようにしましょう。
きのこ類や海藻類に代表される繊維質が多い食事は、胃や腸の中に繊維質が残ってしまいます。すると、胃カメラや大腸カメラ、バリウムに影響を及ぼすことも。健康診断前日は、消化に良い食事を心がけてください。
女性の場合は、上記以外にも生理に注意が必要です。生理中の血が尿に混じると、尿潜血や尿蛋白が陽性になってしまいます。血尿が月経によるものか病気によるものかの判断がつかないため、再検査になる場合があります。
健康診断をおこなう施設によっては、生理中と生理が終わって5日以内は尿検査ができないところも。判断の基準はそれぞれの施設で異なります。事前に生理中の健康診断の扱いについて確認しておきましょう。
健康診断の前日にオナニーやセックスをすると、尿に精液や血が混じってしまい、再検査になる場合があります。射精をともなわないドライオーガズムであっても、我慢汁に精液が含まれている場合があるため、前日にオナニーやセックスをするのはNGです。
もし、どうしてもオナニーがしたくなったら、短時間で済ませたり複数回の排尿を心がけて精液を排出させたりと、尿検査に引っかからないための工夫が必要です。
再検査にならないように、オナニーは1日だけぐっと我慢。終わったらその夜から存分にオナニーを楽しんでくださいね。
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