テコがかりのやり方
テコがかりは仰向けになった女性の上に、うつ伏せの男性が覆いかぶさります(俗にいうシックスナインの体位です)。このとき男性の頭は女性の足先に、女性の目の前には男性の足がきます。
うつ伏せになった男性は、勃起したペニスを手で下に押さえつけながら挿入します。勃起したペニスが柔らかいと挿入ができず、逆に硬すぎるとペニスを押し下げる時に痛みを感じたり、挿入が難しくなります。
10代から20代の男性の力強い勃起はペニスが上向きですが、テコがかりの場合はそれが裏目に出ます。
勃起した時のペニスの硬さは十分でありながら、角度がやや下がり気味になる30代から50代くらいの男性に向いた体位かもしれません。
テコがかりの準備
テコがかりは、お互いの秘部を愛撫しあう『椋鳥(むくどり)』からの移行がベスト。椋鳥からテコがかりを始めれば、男性が女性の足側に前進して、ペニスを挿入すればテコがかりの姿勢になります。
テコがかりは非常に挿入が難しい体位ですので、椋鳥でしっかりお互いの秘部を濡らしてから始めましょう。
テコがかりで挿入
テコがかりの挿入は48手の中でもっとも難しく、最大のポイントとなるのはペニスの勃起の具合です。硬すぎず、柔らかすぎず、適度な硬さのペニスであれば挿入しやすくなります。ペニスを押し下げて痛みを感じない程度の柔らかさでありながら、挿入後に中折れしてしまわないほどよい硬さが求められます。
男性はペニスを押し下げつつ、膣口にあてがいながら両ヒザを少し曲げて挿入します。挿入が難しいので、女性もペニスを膣口に誘導するなどサポートしましょう。女性は足を少し広げれば挿入がしやすくなります。
テコがかりでピストン
うまくペニスが挿入してテコがかりの姿勢になったら、男性は両手でバランスをとりながら、上半身を前後に揺さぶることでピストンをします。テコがかりの挿入は浅めなので、あまり男性が激しく動くとペニスが抜けてしまいます。小刻みにピストンするのがポイント。
勃起したペニスが上に向こうとする力で、膣内ではペニスがお尻側を押さえつけるような挿入感が楽しめます。Gスポットの対面にある裏Gスポットを重点的に刺激できるので、裏Gスポットが性感帯の女性にとっては感度の高い体位かも。
あるいは、あえてピストンせずに男性が腰を女性のデリケートゾーンに擦りつけるようにすれば、膣口を支点にペニスで膣内をまさぐるような動きができます。
テコがかりのアレンジ
テコがかりの最大の難点である挿入の難しさは、男女が平行になっていることが原因。しかも男性と女性は頭と足を逆に向けているため、さらに挿入が困難なものになります。それを解消する2つのアレンジを紹介。
一つは女性の背中に枕や丸めた毛布を敷いて腰を浮かせる方法。女性の腰が浮くので男性は挿入しやすくなります。もう一つのアレンジは、男性が足をまっすぐ伸ばし、氷を滑るペンギンのような姿勢になります。背中を反らせば女性の体に対して角度がつくため、1つ目のアレンジと同様に挿入しやすくなります。
どちらのアレンジもピストンの時に、男性は腕力を使って体を揺さぶるようにピストンをすることになるので、男性の負担が大きくなります。
テコがかりでの愛撫
テコがかりは足フェチの男性にとって、フェチズムを満たしてくれる数少ない体位。男性から見て目の前に女性の足先があるので、指を思う存分に愛撫できます。
足フェチでなくても女性の両脚を抱きしめれば、お互いの体の密着感が増します。
テコがかりの注意点
テコがかりはペニスを無理な方向に曲げて挿入します。ペニスに強い負荷がかかります。激しい動きや無理な挿入でペニスを傷めてしまうことも。
また女性も、他の体位にはない角度でペニスが挿入されます。ペニスによる強い圧迫感が痛みに変わることもあるので注意しましょう。
女性には男性の体重のほとんどがかかるため、重苦しく感じるかも我慢せず、息苦しさを感じたらテコがかりはやめましょう。