鵯越（ひよどりごえ）とは兵庫県神戸市にある山の通称。 歴史に詳しい方なら鵯越（ひよどりごえ）と聞くと源平合戦のエピソードを連想されるかもしれません。

鵯越山（ひよどりごえやま）にある断崖絶壁に布陣した平氏を、源義経率いる源氏が崖を馬で駆け下りて、平氏の背後から急襲し勝利を収めたことで知られています。無謀と思われた作戦を成功させて、源氏を勝利に導いた源義経の武勇は、歴史好きにとって有名なエピソード。

そして鵯越（ひよどりごえ）は、江戸時代になって男女の性交体位としても現代まで伝承されています。

48手の『鵯越え（ひよどりごえ）』は男性が女性を背後から襲う体位。一般的に言うところの後背位、つまりバックの姿勢が鵯越えです。

ラブタイムでは欠かせないベーシックな体位でも、その魅力はたくさん。挿入も簡単、ピストンも簡単、愛撫もバリエーション豊富で快感以外の楽しみ方も多くあります。

奇遇にも小鳥の鵯（ひよどり）は「ヒーヨ、ヒーヨ」と甲高くさえずります。まるで鵯が鳴くかのような、官能的なさえずりが聞こえるまで、男性は女性を背後から攻め立ててみましょう。女性の心も体も陥落するでしょう。

とても自由度の高い体位ですので「こんな姿勢になったら気持ち良いかも」「ここをこうしたら相手の負担が軽くなるかな？」こんな風に試行錯誤して新しい発見を探すのも鵯越えの醍醐味です。

鵯越えのやり方は、まず女性が四つん這いになり、少し足を開きます。男性が女性の背後からペニスを挿入すれば鵯越えの姿勢に。

鵯越えの基本姿勢はたったこれだけですが、とても奥が深い体位。男女の微妙な姿勢の違いで快感が変わったり、ピストンのアプローチや愛撫、アレンジが豊富なので、その魅力を一言で形容することはできません。

鵯越えをすると男性からは女性のIラインやOラインが丸見えに。アンダーヘアケアで見逃しがちなIラインとOラインは抜け目なくケアしましょう。

忘れてはいけないのがパートナーを愛する気持ち。そしてパートナーに喜んでもらいたいと思う気持ちが大切。どの体位にも言えることですが、ベーシックな体位こそラブタイムの基本を大事にしたいものです。

鵯越えは挿入も簡単。

女性が腰幅と同じくらい両ヒザを開くようにすると男性は挿入がしやすくなります。あまり足を開きすぎると腰の位置が低くなってしまい、逆に男性が挿入しにくくなります。

このとき、女性が腰をそらすようにしてお尻を突き出すような姿勢にすると、より男性が挿入しやすくなりますし、ピストンの時にもその姿勢を続けると深い挿入ができます。

ペニスをいったん女性の恥丘にあてがったら、そのままペニスを女性のIラインに沿って、上に向かってなぞると膣口にペニスの先が入るはず。そこからペニスを挿入させると、挿入でてこずることもなくなるでしょう。

それでも難しい場合は女性がペニスを手に持って膣口まで誘導してあげましょう。

男性はヒザ立ちの姿勢になりますが、女性のヒザ下にまたがる格好でも、女性の足の間に入り込む格好でも、どちらでも構いません。

鵯越えのピストンは簡単ですが、男女ともに少し姿勢を変えるだけで、違った快感を得られる奥深いもの。

ピストンの基本は、男性が女性の腰やお尻をつかんで前後にピストン。女性は四つん這いの姿勢のまま、突き刺すようなペニスの感覚を楽しみます。

鵯越えで男女の姿勢の違いから、ピストンや快感がどう変わるのかまとめてみました。

男性の姿勢と女性の姿勢をそれぞれ掛け合わせれば、また違った楽しみ方が発見できるかも。

鵯越えは誰でも簡単に楽しめる体位ですが、少し難易度を上げて楽しめるアレンジを紹介。

それは女性が片足を上げて、その足を男性がかかえ持つ姿勢になること。雄のワンちゃんがオシッコしているような格好になります。

こうすることで挿入感が格段にアップ！より深く挿入できるようになり、ちょっとアクロバティックな体位になるので、男女ともにセックスをスポーティーに楽しんでいる気分になれます。ちなみに、そのまま女性の両脚を男性が抱え上げれば『抱き上げ』の姿勢になります。

鵯越えは『抱き上げ』のほか、ペニスを挿入したままいろいろな体位を変えられます。

48手だけでもこれだけの体位と相性ぴったり。

そのほかにも背面騎乗位や背面即位、寝バックとも相性が良いのでラブタイムでは挿入開始からフィニッシュの間のどこで楽しんでも、体位のバリエーションを損ねることがありません。

上記の中でも、特に「松葉崩し」は取り組みやすいことで有名なセックス体位です。比較的女性を気持ちよくさせやすいという特徴もあります。また、「松葉崩し」鵯越えと同じで、奥まで激しく突くことのできる体位です。松葉崩しのやり方を知ってさらに気持ちよくなりたいなら、下記記事を参考にしてみてください。

松葉崩しに挑戦！やり方と交差位のコツを動画解説！小室友里さん直伝【ラブコスメ】

鵯越えでの愛撫は男性が主役。

両手で女性の乳房を包み込むようにマッサージしたり、指先で乳首を小刻みに刺激。腰からデリケートゾーンへ手を伸ばせばクリトリスを刺激できます。

指でアナルを刺激すると、反射的に膣口も締まって瞬発的に快感が増します。アナルへの愛撫は嫌がる女性が多いので、愛撫をする前に確認しましょう。

愛撫と呼べるかどうかは意見が分かれるところですが、男性が女性のお尻をスパンキング（叩く）することで快感を与えるSMプレイも定番です。スパンキングされた部分はジンジンと熱を帯びたような感覚になり、女性の被虐的な興奮を高めます。もちろん主従関係が明確になっていることが前提で、痛みを嫌う女性やサディストへのスパンキングは厳禁。

男性が背後から女性に抱きつけば背中にキスをすることも。

女性からは身体中を愛されているような感覚になり、幸福感で満たされるでしょう。

女性が男性を愛撫するには、手を股間に差し込んで男性の玉袋を刺激できます。このとき、手や指は動かしません。ピストンと同時に玉袋が揺れるので、軽く触れる程度で男性は強い快感を得ることができます。

鵯越は男性主導の体位。ベッドにひれ伏した女性を見下ろすと、支配欲、征服感、加虐的な興奮でついつい気持ちがエスカレートしてしまいがち。

強い快感と刺激を求める気持ちが間違った方向に進むと、男性の一方的なセックスになってしまい、それはラブタイムとは呼べません。

例えば、女性の髪の毛を引っ張る、赤く腫れ上がるほど女性のお尻や太ももをスパンキングする、女性の口を塞ぐなどの行為はもはやSMです。これらは主従関係がはっきりした上で、同意があるからこそ成り立つプレイ。

パートナーがマゾヒストであっても、こうしたハードなプレイをする前の確認は最低限のマナーです。鵯越えは背後から女性を攻め立てる体位とはいえ、”攻める”の意味を履き違えないように男性は注意しましょう。

男性がピストンの主導権を握り、一方的に攻められる鵯越えですが、女性にも抵抗の余地はあります。

ピストンの時に女性が姿勢を工夫すると、男性に与える刺激に変化が。鵯越えは男性にとって快感以外に征服感や支配欲を満たしてくれる体位。

そんな男性の支配欲を女性から刺激してみましょう。やり方は簡単。髪を乱して感じるままに声をあげ、腰をくねらせたり、後ろを振り向いて男性の表情を覗き込むと効果的。

特に男性を見つめる瞳は上目遣いになっている上、快感を感じると瞳は潤みがちになり、か弱く可愛らしい女性を演出できます。

鵯越には簡単な動作で、女性が快感を受ける側から与える側へ形成逆転させる方法があります。それは鵯越えでの愛撫で紹介した、てのひらを股間に差し込み玉袋を刺激する方法。

男性が女性を刺激しようとピストンを激しくすればするほど、玉袋の快感は強まっていきます。女性は手のひらを動かさず、ただ手を添えているだけ。たったこれだけで男性は射精感がジワリジワリと高まっていき、ついには果ててしまうかも。

鵯越えの名前の由来は源平合戦で実際にあった背後からの奇襲攻撃。男性は鵯越えで女性を攻めて、自分の腰つきで女性を快楽の海に突き落とすつもりで頑張りましょう。

鵯越えとはいわゆるバックの姿勢のこと。挿入もピストンも簡単で、セックスのビギナーでも気軽に楽しめる体位です。

とてもオーソドックスな体位ですが、ベーシックゆえにいろいろなアレンジや姿勢の工夫によって多彩な快感やアプローチを楽しむことができます。

男性も女性も足の位置、腰の曲げ方などを変えるだけで違った快感が発見できるかも。

鵯越えは他の体位とも相性抜群！ペニスを挿入したまま別の体位に移行したり、別の体位から鵯越えの姿勢になることも。

愛撫も男性主導です。空いた両手で女性の体を自由に愛撫。女性に抱きついて背中にキスすれば、女性は幸福感を感じるでしょう。

女性も股間に手を差し込めば、男性の玉袋を刺激できます。玉袋は下に垂れ下がり、男性のピストン運動に合わせてブラブラと揺れるので、女性は玉袋に軽く触れる程度の位置で手を動かさずにいるだけで、男性へ強い快感を与えることができます。

鵯越えは男性の支配欲、征服感を刺激できる体位。女性から男性の支配欲を刺激すれば、そこに達成感、満足感がプラスされ、男性は複雑な幸福と快感を一挙に感じることができます。

具体的には髪を乱したり、後ろを振り向いて男性の顔を覗き込んだり、男性の手を握ることで男性の支配欲が刺激できます。

簡単ながらも奥深い鵯越え。ただのバックだと思ってセックスしていたとしたら、それはとてももったいないこと。

ちょっとした姿勢の工夫で、鵯越えの快感や感情、満足感が大きく変わっていきます。どれもこれも簡単に実践できる姿勢の変化ばかりですので、二人だけの鵯越えを探してみるのも面白いかもしれませんね。

セックスは一種類の体位をずっとやり続けるだけでなく、複数組み合わせるとさらに満足度の高い時間が過ごせます。新しい体位にチャレンジするだけでなく、体位の順番を入れ替えたりの工夫もおすすめです。