生理がこない!無月経とは?症状の特徴と原因

無月経の症状の特徴や原因 無月経の治療方法

生理がずっと来ない「無月経」とは、どんなもの?

この記事では、レディース&マタニティクリニック ザ 夙川 の 産婦人科医 高田優子 先生の監修のもと 女性の気になる無月経の症状についてまとめてみました。

本来、生理があるはずの年代の女性に、生理が来ない状態を「無月経」といいます。 無月経にはいくつかのタイプがあります。

~生理的無月経~

妊娠中や、出産後の産褥期(さんじょくき)、赤ちゃんに母乳を飲ませている授乳期には、生理がなくなります。
思春期に生理が始まる「初潮(初経)」の前、更年期に生理が来なくなる「閉経」の後も、生理的無月経といえます。

~原発性無月経~

18歳になっても生理が始まらない状態を原発性無月経といいます。
日本人の平均的な初潮年齢は大体12歳で、98%の人が14歳までに初潮を迎えるとされています。
定義としては18歳ですが、16歳位になっても生理が始まらない場合、産婦人科を受診したほうが良いでしょう。

~続発性無月経~

これまで生理があったのに、3か月以上生理が来ない状態を「続発性無月経」といいます。若い女性に比較的多くみられるタイプの無月経をあげてみましょう。

~体重減少性無月経~

ダイエットや摂食障害(拒食症など)で体重が急に減ると、ホルモンのリズムが乱れて生理が止まってしまいます。早めに体重を元に戻す必要があります。

~ストレス性無月経~

仕事や人間関係のストレス、大きなショックを受けるような出来事がきっかけになり、生理が止まってしまうことがあります。ストレスをなるべく避けて、リラックスすることが大切です。

~スポーツ性無月経~

体操や新体操、マラソンや長距離走といった激しい運動を続けていると、生理が止まってしまうことがあります。運動量を減らして、体脂肪を増やす必要があります。

「月経不順」や「無月経」の気になる受診内容や検査方法

月経不順や無月経で産婦人科を受診すると、問診のほかに内診や血液検査などを行います。

【1】問診

問診ではさまざまなことを聞かれます。すぐに答えられるように、準備しておくと安心ですね。

基礎体温をつけている場合は、忘れずに基礎体温表を持参しましょう。

~問診で聞かれる主な項目~

年齢

これまでの生理の様子(初潮年齢、生理周期など)

これまでの妊娠と出産の様子(妊娠回数、流早産・分娩回数など)

現在の妊娠の可能性

既往症と手術歴(これまでにかかった大きな病気、手術の有無など)

ほかの病気と内服薬(治療中の病気、飲んでいる薬の有無など)

生活の変化(体重の急な増減、ストレスの有無など)

【2】診察

身長や体重、乳汁(母乳)の分泌、多毛の有無など、全身の診察を行います。
産婦人科の内診では、超音波検査なども行って子宮や卵巣の様子を診察します。

【3】測定

血液を採って、ホルモン値を測定します。

脳から出ている「卵胞刺激ホルモン(FSH)」「黄体化ホルモン(LH)」、卵巣から分泌される「卵胞ホルモン(エストロゲン)」「黄体ホルモン(プロゲステロン)」などの女性ホルモンのようすが、診断のために特に重要です。

月経不順、無月経の主な原因って?

~中枢性無月経~

脳が、卵巣にむけて「女性ホルモンを出しなさい!」という命令を出していないために、結果として卵巣から女性ホルモンが分泌されていない状態です。
「中枢性」のほか、「視床下部性」「下垂体性」と呼ばれたりしますが、要するに「脳」に問題があります。実際に、卵巣に命令を出している脳の「視床下部や下垂体」は、ストレスにとても弱い場所です。
このため、ダイエットで急激に体重がへるなどして、脳がストレスを受けると、卵巣への命令をやめてしまうのです。

~卵巣性無月経~

脳からの命令はちゃんと出されているものの、卵巣がうまくはたらいてくれないために、卵巣から女性ホルモンが分泌されていない状態です。
「多嚢胞性卵巣」という体質的な異常が原因になっていることもあれば、「卵巣嚢腫」などの卵巣の病気のほか、「ストレス」や「冷え」によっても、卵巣の働きが低下します。すると、卵巣からの女性ホルモンの分泌が低下してしまうのです。

~高プロラクチン血症~

「プロラクチン」という母乳をつくるホルモンがたくさん出ると、脳の働きを邪魔して月経不順となることがあります。
これは出産後や授乳中に分泌されるホルモンですが、一部の胃薬や精神安定剤の中には、副作用として「プロラクチン」の分泌を増やしてしまう物があります。胃薬や精神安定剤を飲み始めてから月経不順になった場合、薬の影響ではないか、かかりつけの医師に確認してみましょう。

無月経は、まず1回、生理を起こすことが大切

ただし、高プロラクチン血症のように、他の病気によって月経が不順になっているときは、大元の病気をまず治療します。3か月以上生理が来ていない無月経の場合は、とにかくまず1回生理を起こすことが大切です。

通常の生理では、子宮の中で厚くなった子宮内膜が、月に1回のペースではがれて出てきます。

ところが、月経不順や無月経でこのサイクルが止まってしまうと、子宮の中に古くなった子宮内膜が溜まって出にくくなり、他の子宮の病気にかかるリスクも高くなってしまいます。このため、ホルモン剤などを使って生理を起こします。

治療に使われるおもな薬

~低用量ピル~

薬で月経を起こす方法として、低用量ピルを使うことが多くなってきました。
避妊に使われる低用量ピルは、2種類の女性ホルモンを含んでいる合成ホルモン剤で、飲み方も簡単です。一時的なストレスが原因だったときなどは、薬で1回月経を起こすだけで、その後は規則的に生理が来るようになることもあります。

~カウフマン療法~

2種類のホルモン剤を組み合わせて、ホルモンを補う治療法です。カウフマン療法を3~6か月続けて、十分にホルモンを補った後に薬を中止すると、その反動(リバウンド現象)で、自然に排卵して生理が来るようになることもあります。

~排卵誘発剤~

妊娠をすぐに希望しているときは、クロミッドなどの排卵誘発剤を用いることもあります。

月経不順や無月経の期間が長くなるほど、治療にも時間がかかります。おかしいなと気づいたときは、早めに産婦人科を受診しましょう。

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監修:医師 高田優子先生

産婦人科専門医。東京女子医科大学卒業。東京女子医科大学病院で初期研修した後、東京女子医科大学産婦人科教室に入局し、現在は「サンタクルス ザ シュクガワ」にて産婦人科診療を行う。

※本記事の医師監修に関して学術部分のみの監修となり、医師が商品を推奨している訳ではございません

著者:ラブコスメ(LC)夜の保健室 編集部

会員数175万人の『ラブコスメ』を企画編集。2003年に日本ではじめて『セクシャルヘルスケア』を提唱し、恋愛やカラダのことで友人にも聞けない性に関する悩み解決の専門家として発信。SNSにて『夜の保健室』を展開し、小説や漫画など書籍も多数。記事・動画・アプリで「愛し合うこと応援する」ために幅広く活動している。

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