STEP1. お尻の穴をグッと締めて、会陰付近が動くのを感じてみる
最初は、お尻の穴に力を入れて抜く動作を繰り返してみましょう。最初は1秒ずつから始め、少しずつ力を入れる秒数を長くしていきます。
デリケートゾーンの悩み
みなさんは「月経血コントロール」という言葉を知っていますか?
「生理の時に血がドバッと出るのが嫌だ」「仕事中や忙しい時は頻繁にトイレに行くことができない」といった悩みを抱えている方は多いでしょう。 月経血コントロールができるようになると、トイレで経血をまとめて出せるようになり、こういった生理中のネガティブな面を改善できると言われています。 一方で「体に負担がかかるのでは」と、リスクを心配する声も見られるようです。
今回の記事では、産婦人科医の一倉絵莉子先生の監修のもと、月経血コントロールとは何か、月経血コントロールの方法、月経血コントロールのメリット・デメリットについて徹底的に解説します。月経血が多くて困っている方や、月経血を出すタイミングをコントロールしたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
「月経血コントロール」という言葉を聞いたことがない方もいるかもしれません。もし聞いたことがあっても、本当に経血をコントロールできるのか、そもそもコントロールするのは体に悪いのではないかと思うのではないでしょうか。
まずは、月経血コントロールとはどういうものなのか、メリットとデメリットについて解説します。
月経血コントロールとは、トイレの度に生理の血を出し切る方法です。生理の血を膣の中に溜めておいてトイレでまとめて出すことで、ふとした瞬間にナプキンに血がドバっと出るような事態を防ぐことができます。
経血を出すタイミングをコントロールできるようになった方の中には、ほとんどナプキンを使わなくて良くなる人もいるようです。
月経血コントロールのメリットは、主に以下の4つが挙げられます。
ナプキンにつく経血の量が減り、生理が快適になる
ナプキンの使用量が減り、経済的な負担が減る
睡眠時に無意識でコントロールできるようになり、深く眠ることができる
膣トレによってできることなので、ラブタイムで感じやすくなることもある
月経血をコントロールできるようになることで、生理中の不快感や睡眠中に目覚めるといった経血によるトラブルの解消だけでなく、経済的な面や性生活の面でもメリットを得ることができると言われています。
月経血コントロールはメリットばかりではなく、体に悪い面もあります。経血は菌の餌になるため、月経血コントロールを長時間行うと、雑菌が繁殖してしまうリスクが生じます。
さらに、溜めた経血が何かの拍子に逆流してしまうと、子宮内膜症を引き起こすリスクもゼロではありません。デメリットのことを考えると、生理期間中に常に行うというよりは、量が多い日や立ち上がる瞬間など、ドロッと出てほしくない時に限定してコントロールするのが良いでしょう。
また、経血の量に悩まされている場合は、経血の量をピルでコントロールするという方法もあります。ピルに含まれている「エストロゲン」という女性ホルモンが子宮内膜の増殖を抑えてくれるので、服用を続けると経血の量が少なくなるのです。同時にホルモンバランスの乱れも整えられるため、生理不順の解消や生理痛の改善にも繋がります。
ピルは医療機関から処方される医薬品であり、1か月あたり2,000〜3,000円程度かかります。しかし、月経血コントロールで物理的に経血を止めるよりは体への負担も少ないので、生理で悩んでいることがある方はピルの服用を検討してみるのも良いでしょう。
メリットも多い月経血コントロールですが、誰にでもできるのでしょうか?また、コントロールの練習を始めるとして、できるようになるまでにどの程度の期間がかかるのかも気になるところです。
月経血コントロールは、膣括約筋を締めることで経血を膣の中に溜めておく方法です。そのため、コントロールの練習では膣括約筋を使った筋トレを行います。筋トレ自体は誰でもできますし、月経が始まっているのなら年齢を問わずにチャレンジすることができるでしょう。
できるようになるまでの期間は、筋肉で締める感覚を掴むのに約1か月、膣全体を自分でコントロールできるようになるまでに約3か月程度が目安です。
ただし、産後に靭帯が伸びてしまった方や、元々筋肉量が少ない方の場合は、コントロールできるようになるまでに時間がかかることもあります。できるようにならないという訳ではないので、焦らず毎日コツコツと筋トレを続けると良いでしょう。
ここからは、月経血コントロールのやり方を解説します。生理の血をコントロールするための最大のコツは、膣トレにあります。
簡単にできる膣トレの方法を紹介しますので、経血をコントロールしたい方はぜひ参考にしてみてください。また、コントロールの練習には注意点もあるので、合わせて確認してから取り組みましょう。
月経血コントロールのやり方は、基本的に以下の流れになります。
STEP1. 経血が出そうだと感じたら、膣の入り口を締める
STEP2. 経血が出ないように気をつけてトイレに行く
STEP3. トイレに着いたら、膣の入口を緩めて経血を出し切る
最初は30分を目安にトイレに行き、慣れてきたら徐々に時間を延ばしていくのがポイントです。経血が子宮から降りてきて、入り口付近が潤うのを感じたら、膣の入り口をキュッと締めると良いでしょう。
上手にコントロールをするためには、膣トレによって膣の入り口付近を鍛える必要があります。ここからは、簡単にできる膣トレの方法を3つご紹介します。全てをマスターする必要はないので、自分ができそうなものから始めてみてください。
膣トレは、骨盤周りの筋肉を鍛えることにも繋がります。月経血のコントロールが目的でなくても、出産後の子宮下垂や膀胱瘤、尿もれの改善やラブタイムで感じにくいお悩みの解消にも役立つので、取り組んでみて損はないでしょう。
方法(1)筋肉を動かす感覚を掴む
まずは、座っているだけでできる方法です。たった2ステップの、日常生活でもできるトレーニングなので、初めて膣トレをする方にもおすすめです。
最初は、お尻の穴に力を入れて抜く動作を繰り返してみましょう。最初は1秒ずつから始め、少しずつ力を入れる秒数を長くしていきます。
VIOで言うOライン(肛門)付近だけに力を入れていたのを、尿道を含むIライン全体にまで広げていきます。この動作に加えて、内腿を引き上げるように締めると、よりトレーニングの効果が高まります。 座っているときだけでなく、立っているときにも挑戦してみましょう。
やり方(2)筋トレの中で膣を引き締める
筋トレをしながら膣を意識することで、膣周辺の筋肉を鍛えることができます。特におすすめの筋トレは、スクワットとヒップリフトです。
スクワットとは、足を肩幅に開いた状態で背筋を伸ばしながら体を下ろし、膝が90度になる程度まで下がったら体を上げる動きを繰り返す筋トレです。この動作の最中に内腿や膣に力を入れることで、体全体だけでなく膣周辺の筋肉も鍛えられます。
ヒップリフトは、仰向けに寝て膝を90度に立て、頭を腰と膝が一直線になるようにお尻を上げる筋トレです。元々お尻を鍛えるトレーニングなので、膣に少し力を入れる意識をするだけで、かなりのトレーニングになるでしょう。
(3)膣トレ用グッズを活用する
『インナーボール』という膣トレグッズを活用し、効果的に鍛える方法もあります。引き締める感覚が掴みやすくなり、効率良くインナーマッスルを鍛えられ、ウエストのエクササイズにも繋がります。また、感度を良くしたい人にもおすすめです。
インナーボールには、紐がついているものがほとんどです。紐が外に出るようにして、最初はボールを1つだけ使用します。ボールを引き上げるように、お腹に力を入れてみましょう。
慣れない内は楽な姿勢で、無理に力を入れなくても大丈夫です。慣れてきたら、ゆっくり締めてゆっくり緩める動きを繰り返してみましょう。
慣れてきたら、ボールを2個使ってみましょう。楽な姿勢のまま力を入れたり緩めたりするだけでなく、立ったまま引き締める練習をすると、より効果的に鍛えることができます。
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月経血コントロールを行うときに注意することは、大きく分けて2つあります。
1つ目は、月経血を膣に溜める時に我慢し過ぎないことです。無理に我慢して溜め過ぎると、経血に雑菌が繁殖する原因となってしまいます。また、寝ている間はどうしても経血が漏れやすいので、夜はナプキンを使うようにしましょう。
月経血コントロールができるようになっても、経血の量が多過ぎるなどの問題を抱えている場合は、子宮内膜症や子宮筋腫の可能性も考えられます。不安がある場合は婦人科に行くようにしてください。
2つ目は、インナーボールの大きさです。インナーボールは直径が3.4㎝ほどあるため、購入前に自分に合う大きさかどうかチェックしておきましょう。購入後に大きく感じたとしても、指や細めのラブグッズで筋肉の緊張をほぐせば、徐々に慣れていくでしょう。困った時は試してみてください。
月経血コントロールが上手くできるようになれば、ある程度経血が漏れてしまう不安からも解放されるでしょう。立ち上がる瞬間や生理中のお風呂など、経血が出てほしくないタイミングでも快適に過ごすことができます。
ただし、月経血コントロールは万能ではありません。月経血コントロールや膣トレに頼り過ぎず、生理に関する不安があるときはピルの活用や婦人科で相談することも重要です。
気になる人は、自分にできる無理のない方法で挑戦してみてはいかがでしょうか?
日本産科婦人科学会専門医、一般社団法人日本女性医学学会会員。日本大学医学部卒業。川口市立医療センター、北里大学メディカルセンター産婦人科等に勤務。現在は六本木ヒルズクリニックにて診療を行っている。
※本記事の医師監修に関して学術部分のみの監修となり、医師が商品を推奨している訳ではございません