【医師監修記事】タンポンは処女でも使っていいの?処女膜を傷つけない正しい使い方と入らない時のコツや練習方法

処女でも使える?初心者のためのタンポンの使い方

生理の悩み

タンポンは処女が使ってもOK?処女膜は破れない? 初心者のための練習方法と使い方

タンポンを使うと生理中でも快適そうで、ぜひチャレンジしてみたいと思う人もいるでしょう。スポーツをする際や、レジャーに出かける日にもタンポンは便利です。しかし、セックス経験のない処女の場合でも、膣に挿入するタンポンを使うことができるのでしょうか?

処女膜が傷ついたり、破れたりしそうで心配になりますよね。そもそも、タンポンを入れて、痛みがないかどうかも処女であるならなおさら不安です。この記事では医師の山下真理子先生の監修のもと、処女でもタンポンを使っていいのか、タンポンの正しい使い方や手順、使うメリットなどを詳しく解説していきます。正しくタンポンを使用して、生理中のブルーデイを快適に過ごしましょう。

タンポンで処女膜は破れない?初心者向けタンポンのQ&A

初めてタンポンを使おうとする人の中には、痛みがあったり大切な処女膜が破れたりしないか、とても不安になる人もいます。タンポンは無理をしてまで使うべきものではありませんが、使ってみると生理中の不快感が軽減されてかなり快適に感じられることもあります。処女の方や初心者さん向けに、タンポンに関しての疑問とその答えをまとめました。

タンポンを処女で使うのは怖い…処女膜は破れない?

女性器の各名称の図

結論からいうと、タンポンを使うことによって、処女膜が破れるようなことはありません。処女膜はその名がイメージさせるような「膜」になっているものではなく、膣の中にある粘膜のひだのこと。そのひだにはタンポンが通るくらいのすき間があるので、タンポンで処女膜が破れたり、傷ついたりするようなことはないのです。処女の人も、安心してタンポンを使ってください。

タンポンを初めて使うのはいつからOK?

タンポンは初潮(初めての生理)が始まって、生理周期や軽血量が安定してきたら、年齢にかかわらず使うことができます。小学生や中学生でも、すでに生理が順調にきているなら、タンポンを使っても大丈夫です。

タンポンを入れると入り口が痛い?

タンポンを入れると入り口が痛くなる人は、入れる場所や角度を間違えているのかもしれません。 膣の一番奥の正しい位置にタンポンを挿入していれば、異物感がなくなります。また、膣は横から見ると斜め後ろに傾いているため、タンポンは真上ではなく斜め後ろに向かって入れることが大切です。 買ってきたタンポンに付属している取扱説明書をよく読んで、膣の向きや挿入する深さをしっかりと理解してから、再度トライしてみましょう。

生理の時以外にタンポンを使って練習をしてもいい?

タンポンは生理の経血を吸収させるものなので、生理中にしか使うことはできません。タンポンが経血を含んで潤った状態でないと、摩擦で取り出すのが困難になるためです。おりものの多い日なら、挿入する練習をしてもよさそうに思う人もいますが、それもNG。おりものが多い日は、きちんとおりものシートを使いましょう。 タンポンを入れる練習をするならば、経血量の多い生理2日目が最適です。狭いトイレで練習をするのが難しく感じるなら、お風呂場もおすすめ。手指や体を洗ってからチャレンジできるので清潔です。経血で床が汚れてもシャワーで流せるのも、安心材料になります。

タンポンを使うとトキシックショック症候群になるって本当?

トキシックショック症候群とは、黄色ブドウ球菌から産生される毒素が原因で起こる急性疾患のことです。初期症状は突然の高熱を伴った発疹・発赤、嘔吐、下痢、倦怠感、粘膜充血など。これらのような初期症状と見られる状態があらわれた場合には、すぐに医療機関で治療を受けないと、血圧低下などのショック症状にいたることがあります。

タンポンを使うと、トキシックショック症候群になることがあるかもしれないと耳にして心配する人もいますが、それはごく稀な例です。正しい方法でタンポンを使っていれば、まずトキシックショック症候群の恐れはないといえます。具体的には、同じタンポンの8時間以上の連続使用や不潔な手指での挿入を試みることは、トキシックショック症候群の原因になりかねないので、絶対にやめましょう。

タンポンは処女でも使った方が良い?タンポンのメリット・デメリット

処女で不安な気持ちはあるけれど、タンポンは使ったほうがいいのでしょうか?恐怖心が強いのに、無理をしてまで使う必要はないですが、タンポンにはたくさんの嬉しいメリットがあります。生理中にタンポンを使うメリットと、反対にどんなデメリットがあるのかを説明していきます。

タンポンのメリット

タンポンの一番大きなメリットは快適さです。それぞれ見ていきましょう。

漏れる心配がない

タンポンは、最大8時間まで経血を吸収し続けてくれます。旅行や長時間のドライブなどの際に使うと、経血漏れやなかなかトイレに行けない不安から開放されるでしょう。普通の日用や、量の多い日用などでタンポンのサイズを使い分けるとベターです。

暑い日でもムレない

経血が多い日や夏場にナプキンを使っていると、ムレやニオイが気になることもあります。肌が弱い人は、ナプキンがこすれるとかぶれてしまう場合も。タンポンならば膣内で経血を吸収してくれるので、ニオイやムレ、かぶれの心配がなくなります。

激しく動いてもズレない

ナプキンをしたままスポーツをしたり激しく動いたりすると、ショーツからズレて経血漏れの原因になることもあります。タンポンは膣内に挿入して経血を吸収させるので、激しいスポーツなどをしてもズレずに安心です。

正しく使えば異物感がない

タンポンは正しい位置にさえ挿入できていれば、異物感なく過ごせます。ナプキンのゴワゴワが気になる人も、タンポンを使えば生理中だということを意識しないくらいに快適に過ごせるでしょう。

特に肌の弱い方や経血が多く漏れが気になる人にはおすすめです。

タンポンのデメリット

快適に過ごせるタンポンですが、デメリットもあります。

慣れていないと挿入が怖いことがある

特にセックス経験のない処女の人の場合、タンポンの挿入には恐怖心がぬぐえないかもしれません。どうしても怖い気持ちがあるのなら無理して使わなくても、最近ではショーツ型のナプキンや月経カップなど他の選択肢もあります。また、低用量ピルを飲んで経血量を少なくすることもできるので、自分に合った方法を選択しましょう。

入れたまま抜き忘れることがある

タンポンを正しく入れると異物感がないと前述しましたが、快適すぎて抜くのを忘れる人もいます。タンポンの連続使用時間は、8時間までが鉄則。特に生理痛がない人は生理だということを忘れがちなので、要注意です。万が一、数日経ってからタンポンの抜き忘れに気づいたならば、必ず婦人科に行ってください。

正しい位置に挿入しないと痛みや違和感がある

タンポンを初めて使うときは、取扱説明書をよく読んで正しく使いましょう。こわごわ挿入する初心者さんにありがちなミスは、膣の入り口あたりにタンポンを入れてしまうこと。これでは、異物感や痛みが出てしまいます。

怖がらずに、膣の奥までしっかりと挿入することが大切です。子宮内にタンポンが入ってしまうようなことは、絶対にないので安心してください。

タンポンを使う回数を重ねるごとにデメリットは減っていきますが、やはり正しい使い方を覚えるのは必須といえるでしょう。

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処女でも生理中にタンポンは使える!タンポンの正しい使い方

まだ処女の人でも、タンポンを使うことはもちろん可能です。とはいえ、初めて使うときにはどうしても緊張してしまいます。以下でタンポンの正しい使い方や入れる方法を解説していきます。タンポンに付属している取扱説明書もしっかり読んでから、リラックスした状態でチャレンジしてください。

STEP(1)タンポンの構造や持ち方をチェック

初めてタンポンを使う人は、アプリケーター(プラスチックの筒)がついているタイプのものを選びましょう。アプリケーターがあると、膣に挿入する際のガイドになり、初めてでもスムーズに入れることができるからです。タンポンに付属している取扱説明書と、タンポン本体を照らし合わせながら、構造や持ち方をしっかりと理解してからスタートしてください。

STEP(2)中腰の状態で力を抜いて挿入

トイレからお尻を少し浮かせて、中腰の状態になるとスムーズです。アプリケーターの中央の当たりの、ギザギザ状の溝がついている部分をしっかりと指で持って、膣口に指が当たるまでしっかりと挿入します。怖がらずにリラックスして、奥のほうまで入れきることがコツです。タンポンに慣れるまでは両手を使うと、うまく挿入できます

STEP(3)タンポンを押し出す

膣内にアプリケーターのギザギザがある部分までしっかりと入ったら、細いほうの筒を押し込みます。これでタンポン本体が、膣の奥の異物感を感じない場所まで挿入することができました。上手く押し出せない場合は、上向きに挿入していることが多いです。尾てい骨あたりにタンポンを向けて押し出すことを意識しながら、試してみてください。

STEP(4)まっすぐ筒を抜き取る

タンポン本体を膣の奥まで入れられたら、アプリケーターだけをまっすぐな角度で抜き取ります。アプリケーターはすべすべのプラスチック素材なので、取り出すのは簡単です。タンポンを抜き取るときのヒモが、ちゃんと体の外に出ているかも確認してください。

STEP(5)使い終わったらタンポンをサニタリーボックスに捨てる

タンポンやアプリケーターは、トイレに流すことはできません。きちんとトイレットペーパーに包んで、サニタリーボックスに捨てるのがエチケットです。タンポンが入っていた、パッケージの袋を捨てるのも忘れずに。

処女でタンポンが痛い、入らない時にチェックすること

処女でタンポンを入れるときに痛い人や、なかなか入らない人もいるかもしれません。そんなときには、タンポンの取扱説明書をよく読み返しましょう。前述のとおりアプリケーターを持つ部分や、挿入角度が間違っている場合が多いです。
また、力が入りすぎているとタンポンが挿入しづらくなります。肩の力を抜きリラックスして、経血量の多い日にチャレンジしてみましょう。
一方入れる時だけでなく、抜く時に痛みを感じる人もいます。その場合は経血量に合わない「多い日用」のタンポンをつけているか、タンポンを使う時間が短くまだ十分に経血を吸収していないことが考えられます。最初は普通サイズから試し、タンポンが出てこない時はもう少し時間をおいてみてください。

タンポンを入れる練習がしたい時のおすすめアイテム!

タンポンを挿入する練習がしたい時は、細いバイブを使用するのもおすすめです。タンポンサイズの「メシベ」は、処女の人でも使いやすいバイブです。ひとりエッチを楽しみながら、挿入に対する不安感もなくしていくことができます。
濡れにくい場合には「ラブスライド」で潤いを与えると、より摩擦による違和感を感じにくいです。このほかに指を挿入して自分の膣の角度を知るのも、タンポンを入れる良い練習になります。その際には爪で膣内を傷つけることがないように、「フィンドム」のような指サックを使用すると安心です。

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処女でもタンポンは正しく使えば怖くない!

処女の人でも正しい方法でタンポンを使えば、処女膜が破れたり傷ついたりなど、不安に思うようなことはありません。上手に使いこなせば、生理中だということを忘れてしまえるくらいに快適なアイテムです。まずは指や負担の少ないグッズで挿入に慣れつつ、タンポンの構造や使い方をしっかりと理解できたら、ぜひチャレンジしてみてください。

監修:医師 山下真理子先生

岡山県出身。2010年京都府立医科大学医学部医学科卒。専門は美容皮膚科。医師免許取得後は、医療だけではなく、美容、タレント、モデルとして幅広く活躍している。 女性誌『anan』『with』『InRed』『AneCan』『姉Ageha』などその他多数のファッション誌や「ミセスマートTV NEO」「ビーバップハイヒール」「やすとも・友近のキメツケ!」などテレビ番組にも数多く出演。

●著書:
『女医から学ぶ あなたの魅力が10倍増すセックス』(2010年 ぶんか社)
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など多数。

※本記事の医師監修に関して学術部分のみの監修となり、医師が商品を推奨している訳ではございません

著者:ラブコスメ(LC)夜の保健室 編集部

会員数175万人の『ラブコスメ』を企画編集。2003年に日本ではじめて『セクシャルヘルスケア』を提唱し、恋愛やカラダのことで友人にも聞けない性に関する悩み解決の専門家として発信。SNSにて『夜の保健室』を展開し、小説や漫画など書籍も多数。記事・動画・アプリで「愛し合うこと応援する」ために幅広く活動している。

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