スキーン腺液ってなに?バルトリン腺分泌液や膣前庭の役割と、女性が前立腺で感じるコツ!

スキーン腺液ってなに?バルトリン腺分泌液や膣前庭の役割と、女性が前立腺で感じるコツ!

デリケートゾーンの悩み

スキーン腺液の成分や分泌液の役割!バルトリン腺、膣前庭の役割とは?

 

スキーン腺、スキーン腺液とはなにかをご存じでしょうか?女性には、セックスのときにある刺激を与えると分泌液を出す組織があります。それがスキーン腺であり、男性の前立腺にも似ている分泌液を出す組織です。つまり、女性のセックス中の失禁のような現象…「潮吹き」の際にでる分泌液こそが「スキーン腺液」だという説があります。

この現象を、女性のオーガズム(男性でいう射精)のように捉えている方も少なくありません。スキーン腺は確かに、女性の感度や中イキに関係する器官ではありますが、スキーン腺液が出たからといってオーガズムに達したとは言えないこともあるようです。スキーン腺で気持ち良くなるための方法と、スキーン腺液が出る方法も異なります。

この記事では、スキーン腺やスキーン腺液の成分、その役割、スキーン腺のある膣前庭部分にあるバルトリン腺などさまざまな器官との違いをまとめました。セックスの際にスキーン腺で感じて失禁したような状態を体験してみたい方のために、スキーン腺液を出す方法も紹介します。もっとセックスで感じたい女性は、自分の体への理解を深め、より気持ち良くなれる場所を探ってみましょう。

スキーン腺とは?

 スキーン腺は別名「小前庭腺」「傍尿道(尿道傍管)」とも呼ばれる器官です。傍尿道という名称が指す通り、尿道口の左右にあります。クリトリスや膣口のすぐそばにあり、セックスで触れられることも多く、女性の性的な快感にも関係があると言われています。

スキーン腺は女性にとっての前立腺?スキーン腺の位置や役割

スキーン腺とは、女性の外陰部にあり粘液を分泌する器官です。スキーン腺の開口部はクリトリスの奥、外尿道口の左右に位置しています。スキーン腺はバルトリン腺、膣口などと同じく膣前庭に存在する組織のひとつ。その周りは小陰唇と大陰唇が取り巻いています。

バルトリン腺や膣口、クリトリスなどは耳にする機会のある言葉ですが、スキーン腺は聞いたことすらないという方もいるかもしれません。しかし、知名度こそ低いものの、スキーン腺は女性のセックスにおいて重要な組織です。

その役割の一つに、性的興奮に伴ってスキーン腺液を分泌するというものがあります。この分泌液が膣からも分泌される愛液と混ざりあって、セックスの際の潤滑液として働いているのです。それだけでなく、スキーン腺への愛撫は性的刺激にも繋がります。

ただしスキーン腺は全ての女性に存在するものではなく、存在しない人もいます。その構造や機能は男性の前立腺と似ていますが、ほとんどが完全な形で存在する男性の前立腺とは違って、女性の場合その発達具合には個人差があるようです。未だ研究途中ではあるものの、スキーン腺は性感帯であるGスポットとの身体的な関連性やオーガズムと繋がりがあるとも考えられています。

また、デリケートゾーンの構造については下記の記事でイラスト付きで解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

スキーン腺液とは?

前述したとおりスキーン腺液は、スキーン腺から分泌されるもので、いわゆる潮吹きのときに出る分泌液です。スキーン腺液の通常の分泌量は1回あたり約100mlまでですが、オーガズムの際には分泌量が多くなります。サラサラの液体で、スキーン腺は外尿道口の左右にあるため、尿と勘違いしてしまう人も多いでしょう。

しかし、スキーン腺液の成分は尿とは全く違う構成です。尿であればツンと鼻を刺激するアンモニア臭がしますが、スキーン腺液はほとんど臭いはありません。血漿、さらにタンパク質と酵素の混合物を含む液体で、どちらかというと解剖学的にも前立腺からの分泌液と似ています。

また、スキーン腺液は、オーガズムとは関係なく分泌される愛液です。性的に興奮するとスキーン腺は充血し、神経線維を刺激することでオーガズムを迎えますが、気持ち良くなくても刺激を与えればスキーン腺液は出ます。そのため一概に「スキーン腺液の放出=オーガズムに達した」とは言えません。

バルトリン腺とは?スキーン腺とバルトリン腺との違い

バルトリン腺とは、スキーン腺と同じように女性の膣前庭にある器官のひとつです。大前庭腺とも呼ばれます。エンドウ豆程度の大きさの分泌腺で、開口部はスキーン腺より奥側の、膣と肛門の間あたりに左右対称にあります。その位置が原因となって細菌感染しやすく、炎症を起こしたり、炎症によって膿が溜まったりすることが多いようです。

バルトリン腺は男性のカウパー腺に相当する器官で、性的に興奮するとバルトリン腺液を分泌します。スキーン腺もバルトリン腺も、役割は分泌液によってセックスをするときの潤滑を良くすることです。しかし、バルトリン腺のほうがより膣に近い場所にあり、そこから出るバルトリン腺液も膣分泌液と混ざり合うため、潮吹きのようになることはありません。

膣前庭とは?

膣前庭は、スキーン腺やバルトリン腺、外尿道口や膣口などのある女性器の部分の名称です。女性器の外陰部であり、小陰唇と大陰唇に囲まれるように位置します。恥丘からすぐのところには陰核(クリトリス)があり、その奥に尿道口、尿道口の左右にスキーン腺、さらにその奥に膣口、バルトリン腺がある状態です。

膣前庭はセックスのときに愛撫を受けることが多い部分で、そこには刺激を受けると分泌液を出す分泌腺や女性が快感を得られる性感帯が集まっています。特にクリトリスは男性の陰茎に相当し、知覚神経と血管が豊富で、刺激を受けやすい部分です。

スキーン腺液と似ている?膣の分泌液の種類

膣口の周りには、さまざまな分泌腺があり、膣の分泌液にもいくつか種類があります。多様な種類の膣分泌液が組み合わさって、膣を潤滑にしているのです。スキーン腺液もそのひとつですが、ほかの分泌液はスキーン腺液とは異なるメカニズムや性質を持っていることがあり、その役割も全てが同じではありません。

基本的には、セックスのときの摩擦を減らす潤滑液のような働きをしますが、それ以外にも男性から出る精子を守るなどの役割を持つものもあります。スキーン腺液と似ていて、少し違うさまざまな膣分泌液についてチェックしてみましょう。

バルトリン腺液

バルトリン腺液は、女性の膣口の左右に一対存在する分泌腺である「バルトリン腺」から分泌されるものです。膣の中から出るわけではなく、膣外の外性器(外陰部)から出ています。しかし膣内からの分泌液と区別が付きにくく、いわゆる愛液はバルトリン腺液だと考えられていたこともありました。

上述の通りバルトリン腺は男性のカウパー腺に相当しますが、バルトリン腺液分泌のタイミングや役割もカウパー腺液と同じです。 バルトリン腺液もカウパー腺液と同じく性的興奮によって分泌されます。その役割は、セックスの際に膣とペニスの摩擦を減らすこと、膣内を中和することで精子を生き残りやすくすることです。

膣内は普段は細菌などから守るために酸性に保たれていますが、アルカリ性のカウパー腺液やバルトリン腺液の働きによって中和されます。そのことから女性の性器や分泌液は、感じていないときは酸っぱい味がして、感じると苦みを感じるようになるとも言われています。

子宮頚管粘液

子宮頚管粘液は、子宮頚部の腺から分泌される分泌液です。いわゆる「おりもの」は子宮頚管粘液や膣からの分泌液が混ざったものを指します。女性のおりものは月経周期に伴って量や状態が変わりますが、それも子宮頚管粘液がホルモンの変化によって変わるためです。

おりもの全体には子宮頚管粘液のほか、子宮や膣から剥がれた古い細胞なども混ざっており、色は無色透明から白っぽいもの、黄色っぽいものまであります。ホルモン分泌の多い排卵期には、透明で水っぽく糸を引くような粘りが出て、量も増える傾向が見られるでしょう。

子宮頚管粘液の役割は、自浄作用と精子の動きを助けることです。さらに膣内を潤わせ、粘膜を保護する役割もあります。普段は程よく潤いを保ち細菌から膣内を守って、妊娠しやすい排卵期には量を増やし、精子を守りながら妊娠を成功させようと働くのです。子宮頚管粘液の分泌が十分でないと、妊娠しにくい原因にもなることがあります。

膣分泌液(愛液)

膣分泌液とは、女性の膣壁から分泌される液体を指します。いわゆる愛液と呼ばれるものが膣分泌液で、その成分は主に血漿、色は基本的には透明です。普段も一定の量が分泌され続けていますが、性的興奮があると分泌量が増えます。また、性器への刺激があると自己防衛のために分泌が増えることもあります。

膣分泌液(愛液)の主な役割は、性器の潤いを保ち、セックスでの摩擦を減らすことです。子宮頚管粘液とともに挿入と精子の動きを助けます。また、愛液には前述のバルトリン腺液も混ざり、味に苦みが出ることもあるでしょう。

膣分泌液(愛液)について詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。

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スキーン腺とオーガズムの関係

女性の性器はいろいろな分泌液によって守られ、セックスがスムーズに進められるようになっています。スキーン腺もほかの分泌腺と同じくセックスの際に分泌液を出す器官ですが、それだけでなくオーガズムにも関係しているようです。知らない方も多いスキーン腺とオーガズムの関係について解説します。

中イキと外イキの感覚が違うのはスキーン腺の影響

女性のセックスや愛撫、オナニーでのオーガズムには2種類あります。ひとつはクリトリスでオーガズムに至る「外イキ」、もうひとつは膣の中への刺激でオーガズムに至る「中イキ」です。スキーン腺が関係していると考えられているのは「中イキ」のほうで、スキーン腺の発達具合によって中イキしやすさに影響を与えるとされています。

中イキの仕組みとしてよく言われるのは、Gスポットへの刺激です。Gスポットがあって、オーガズムも経験できる女性は潮吹きしやすい傾向にもあるため、Gスポットとスキーン腺には関連があるのではないかと考えられています。

外イキと中イキでは違った感じ方をする女性が多いのは、スキーン腺に関係する神経線維とクリトリスの神経線維とは違うものであるためです。ただしスキーン腺とオーガズムの関係にはまだわからない部分も多く、研究者の間では議論されています。

中イキ・潮吹きのしやすさはGスポットの有無が原因のことも

Gスポット・ポルチオの位置

スキーン腺はもともと潮吹きのときの分泌液を出す器官であり、中イキにも大きく関わっていると考えられています。しかし、中イキや潮吹きのしやすさは、スキーン腺の発達具合だけに左右されるものではありません。中イキしやすさはもちろんのこと、潮吹きのしやすさもまた、Gスポットの有無が関係していることもあるようです。

これは、スキーン腺のある位置がGスポットと呼ばれている位置と同じという点に起因しています。同じ位置にあることから、どちらもオーガズムに関係していると認識されているようです。

スキーン腺の形態はさまざまで個人差があり、人によっては全く存在しない人もいるとされています。そのため、中イキや潮吹きがすぐにできない人もいるでしょう。誰でも中イキや潮吹きできるというのは間違った認識であり、たとえ中イキ・潮吹きに至らなくても悩む必要はありません。女性のデリケートな部分なので、潮吹き等のために無理に強い力で刺激することは避けましょう。

オーガズムや潮吹きの仕組みについてもっと知りたい方は、こちらも参考にしてみてください。

スキーン腺の刺激方法とは

スキーン腺を刺激すると、オーガズムを得られたり、潮吹きできたりすることがあります。中イキができると彼氏とのラブタイムで彼の射精と一緒にオーガズムを味わえますし、潮吹きを一度体験してみたいという方もいるでしょう。エッチの楽しみ方の幅を広げたい方は、スキーン腺の正しい刺激方法を知り、実践してみることをおすすめします。

ただしスキーン腺の場所はわかりにくく、愛撫の仕方も無理をすると膣内を傷つける恐れがあります。正しい方法で行うため、スキーン腺の位置の見つけ方や刺激の仕方はどうすればいいでしょうか。

スキーン腺の位置と見つけ方

Gスポットの見つけ方は膣口から約3~5cm入った場所。中指の第二関節が入るぐらいまで挿入し、ゆっくり刺激する。

スキーン腺は、いわゆる「Gスポット」と同じ位置にあるものです。スキーン腺液の分泌口は膣の上にある外尿道口の左右の脇なので、その奥に刺激を加えるようなイメージで触れるとわかりやすいかもしれません。

大体の目安としては、膣に中指を全て入れて、第二関節を曲げて当たった部分を探すと良いでしょう。しかし、大きさは人それぞれ個人差があるため、すぐには見つからないこともあります。また、スキーン腺自体があまり発達していない人もいるため、発達具合によっては触ってもわからない場合があるようです。

Gスポットにしてもスキーン腺にしても、最初から簡単に見つけられて、すぐに感じられるとは限らないため、根気よく探してみてください。探すときの手指は清潔にして、爪で膣内を傷つけないように注意しながら触れることが大切です。

スキーン腺で気持ち良くなれる刺激方法

スキーン腺は誰でもいきなり気持ち良くなれる場所ではなく、繰り返し刺激を与えることで、徐々に快感を得られるようになる場所です。スキーン腺で中イキできるようになりたい方は、焦らずにひとりエッチを楽しみながら感度をアップしましょう。

まずは、スキーン腺の目安と思われるあたりをトントンと優しく刺激することから始めます。強く刺激したからといって感度が上がるわけではなく、むしろ軽く繰り返し与える刺激のほうが効果的です。

より効果的に刺激したい人は、クリトリスを触りながら中を刺激するのもおすすめ。クリトリスは膣内よりも感じやすい部分なので、同時に触ることで比較的簡単に気持ち良くなれます。クリトリスの刺激で得た快感に誘われるように、中でも次第に快感を得られるようになるかもしれません。

また、ラブグッズを使用してスキーン腺を効率的に刺激する方法もあります。女性が自分磨きしやすいグッズとしては「マリンビーンズ」が便利です。 一人ひとり位置の違うスキーン腺を刺激できるよう曲げて位置を調節できるバイブなので、より中イキの感覚をつかみやすくなるでしょう。さらにクリバイブによってクリトリスとスキーン腺を同時に刺激できるため、ひとりエッチを思いっきり楽しみたい時にもおすすめです。

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スキーン腺液が出る刺激方法

スキーン腺で中イキする刺激方法とは少し違ったスキーン腺液を出す方法、いわゆる潮吹きを誘引するためには、前述の触り方とは若干異なる刺激方法が必要です。スキーン腺液を出すにも、やはりGスポットのあたりを触りますが、ここでは恥骨に向かって圧迫するような触り方をします。

十分にクリトリスなども愛撫しておき、気持ち良くなっておくとより効果的です。Gスポットのあたりをゆっくりと刺激を続けることで、どんどん膨らむ感覚があり、潮吹きに至ることがあります。ただし潮吹きは誰でも最初からできるものではなく、何度も練習が必要になるかもしれません。また、直前に失禁しそうな感覚に襲われるため、そこで緊張したり中断したりせずに流れに身を任せることもポイントです。

潮吹きのやり方について、さらに詳しく知りたい方はこちらもチェックしてみてください。

スキーン腺の感度はゆっくりと育てよう

スキーン腺は、中イキやスキーン腺液による潮吹きなどに関係しており、感度が上がるとセックスの楽しみ方の幅も増えそうな部位です。しかし、スキーン腺の発達具合は個人差が大きいため、焦らず自分のペースで育てていきましょう。潮吹きの程度や中イキのしやすさなども個人差があるため、人と比べる必要はありません。

中イキや潮吹きをしたい方は、自分の指で刺激したりラブグッズを使ったりしてスキーン腺の感度を上げていきましょう。また、スキーン腺液が出る感覚は失禁に似ていて我慢してしまう女性も多いため、リラックスして自分を解放することも大切です。一人エッチで徐々にその感覚に慣れることから始めてみてはいかがでしょうか。

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