女性の「オーガズム」とは?
一般的に「イク」と表現する「オーガズム(オルガズム)」。「真っ白になる」「宙に浮いたよう」「ジェットコースターの落ちる瞬間」など、人によってその体感表現はさまざまですが、得も言われぬ快楽であることは確かです。
イク演技をしたり、まだ経験してない方もご安心ください。メカニズム的にはどんな女性でもオーガズムを感じられます。
実は、女性がオーガズムに達するには少しのコツが必要。ここではオーガズムの種類から、誰でも気持ちよく絶頂を迎えるための『オーガズムに達する方法』をじっくり深堀りしてみます。
エッチな漫画や動画を見ていると、女性がオーガズムを迎えるシーンが描かれています。なんとなく「快楽が極まって起こる現象」という意味合いはわかるものの、そもそも「オーガズム」の正体とはどんなものでしょうか。
オーガズムについて

そもそも「オーガズム」とは、主に性器などの性感帯を刺激し続けることにより性的快感の絶頂に達すること。具体的な子宮の動きとしては、愛撫され性的な刺激を受けると膣が伸びて入り口が締まってきます。
興奮が頂点に達すると、膣と子宮、そして肛門括約筋が伸縮運動を繰り返します。この肉体的な現象が"オーガズムを感じている状態"です。伸縮した子宮は15分程度で徐々に元に戻ります。
つまり、「オーガズム」の正体とは子宮の伸縮運動なのです。
女性がオーガズムに達するには経験が必要

ラブリサーチの調査(有効回答135名、調査期間2017年4月28日~5月27日)によると「オーガズムを体感したことがある」という女性は51%と半数程度。オーガズムの快感を知っている女性は2人に1人ほどなのです。
「イクのってそんなに難しいんだ…」と思ってしまいがちですが、実はオーガズムを体感するにはある程度の経験が必要です。
しかし、これは「何度も彼氏とセックスを経験すればイケる」ということではありません。性経験を通して自分が感じる場所=オーガズムのスイッチを知ることが重要なのです。
もちろん、彼氏とのセックスで感じる場所を知っていくのも素敵ですが、もう一つの確実な方法として「ひとりエッチ(オナニー)」。自分の体を知るには、まず自身から。オーガズムのスイッチを知るには、ひとりえっちを通してみずから体と向き合うのが一番有効的です。
オーガズムの感じ方(覚え方)はどうすればいい?

とはいえ、いきなり自分で体に触れても、どんな快感がオーガズムなのかわからないもの。さらに、オーガズムには個人差があり、「電流が流れたみたいにビリビリする」「目の前が真っ白になる」「ジェットコースターから落ちていくみたい」「ずっと我慢してからの開放感」と本当に多種多様。
女性は男性の射精のように「イッた!」という目で見える証拠はありません。そのため、「これがイク!」という明確なものは実はないのです。

その答えは、ずはり「本当のオーガズムを経験すればわかる…」です。
オーガズムは心身ともにリラックスした状態で快感と興奮が高まれば、誰にでも起こる現象です。まずは自分の感じる場所を知り、ゆっくり回数を重ねて「気持ちいい」という感覚を着実につかんでいけば、「これが本当のオーガズムだ…」と分かる瞬間に達することができます。
オーガズムに達するコツって?
オーガズムのメカニズムがわかったところで、実際にオーガズムに達するための具体的なコツを学んでいきましょう。
オーガズムとエクスタシーには違いがある!

まず、「絶頂」という現象に対しては、肉体面と精神面の2種類の絶頂があります。
これまで述べてきた「オーガズム」は、肉体の絶頂を指します。物理的な刺激により頂点に達するため、気持ちよくなるためのテクニックが必要です。
一方、精神面で頂点に達することは「エクスタシー」と呼ばれ、心の興奮を表します。セックスに限らず、音楽やスポーツ、お祭りのときなども精神の興奮状態に陥るとエクスタシーに達する場合があります。
どちらも単独で体験することが可能といわれていますが、セックスでより気持ちよく絶頂を迎えるには、「オーガズム」と「エクスタシー」の相乗効果が重要です。
現実や羞恥心をかなぐり捨て精神的に自我を解放し、「気持ちいい」と感じる物理的な快感を重ねることが、セックスで「絶頂」するためのコツなのです。
また、オーガズムへの達し方、気持ちよくなるための方法について動画でも解説していますので、ぜひご覧ください。
オーガズムの種類と達するための性感帯
そんな物理的な刺激の絶頂であるオーガズムにはさまざまな種類があります。早速、どんなイキ方があるのかを知っておきましょう。
クリトリスでのオーガズム「外イキ」

クリトリスを刺激してオーガズムに達することを、女性器の一番外側にあることから「外イキ」と呼びます。
女性の最も気持ちいい性感帯であるクリトリスは、男性にとってペニスに相当する部位。
性的興奮を感じるとペニスと同じくクリトリスも勃起し、膨張し硬くなります。外側にあるので目で確認でき、指でも触れやすいので、初心者が最もオーガズムに達しやすい性感帯ともいえるでしょう。
Gスポットでのオーガズム「中イキ」

膣の中にあるGスポットの刺激のみで達するオーガズムは「中イキ」といわれ、これはある程度セックスやオーガズムの感覚に慣れてきた中級者向けのイキ方です。
「Gスポット」とは、膣の中にある性感帯で、位置には個人差があります。最初は「おしっこしたくなる」などと刺激に違和感をもつ人が多いですが、気持ちのいい愛撫を経験していくことでそれは快楽に変わっていきます。
クリトリスとGスポットでのオーガズム「両イキ」

外のクリトリスと、中のGスポットの両方を刺激することでオーガズムを得ることを「両イキ」と呼びます。2つの性感帯のダブルの刺激で興奮を高めます。
外イキの経験のみの女性が、同時にGスポットを刺激されオーガズムを感じることもあり、「中イキ」の助走的段階ともいわれています。
短時間で何度も達する「マルチオーガズム(連続イキ)」

膣の子宮口にあるポルチオ性感帯を刺激することにより、短い時間内に何度も連続でイクことを「マルチオーガズム(連続イキ)」と言います。これは"女性にしか成し得ない現象"です。
男性のオーガズムである射精は、製造した精子を出すため、量が限られています。そのため1回のセックスに対して一度が基本。10代くらいの若い人やかなりの絶倫男性でなければ、何度も出すことはできません。
一方、女性は物理的に製造して出すものがあるわけではないので、何度でもイクことが可能。それなりに体力は使いますが、ポルチオ性感帯でのオーガズムの感覚がわかる女性なら、誰でも経験できます。
射精を伴わない男性の快感「ドライオーガズム」

こちらは男性のオーガズムになりますが、射精をしないで多大な快感を得られる「ドライオーガズム」という手法があります。
アナルから前立腺を刺激して快感を呼び起こすためテクニックが必要ですが、上手に導けば「射精より何倍も気持ちいい」と言われています。
彼と一緒に達する「同時オーガズム(2人イキ)」

男性に挿入された状態で、2人で同時達するのが「同時オーガズム(2人イキ・同時イキ)」。一度は憧れる、ロマンティックなオーガズムですよね。
男性の波長やタイミングと合わせる必要があるので、中の感じる場所を把握し、ご自身でオーガズムへと導く技術や知識が必要になります。
オーガズムの感覚を覚えるための愛撫とは
では、絶頂の種類がわかったところで、さっそく実践へと進みましょう。ひとりエッチで自分の体を知るとしても、オーガズムの感覚に気づくための愛撫とは、どうすればよいのでしょうか。
オーガズムに達するための具体的な愛撫の仕方をご紹介します。
オーガズムへと導くスイッチを探そう
オーガズムを導くスイッチには個人差があります。どうしても感じてしまうとっておきの性感帯がある、音や言葉攻めなどエッチな雰囲気やイメージ作りで興奮に拍車がかかる…など、自分なりの「オーガズムスイッチ」を探してみましょう。
それが見つかれば、ひとりエッチでも彼とのセックスでも、そのスイッチを押すだけでめくるめく快感の波にのまれていけるはずです。では具体的な愛撫の仕方をみていきましょう。
クリトリスへの愛撫の仕方

クリトリスは女性が最も快楽を得やすい敏感な性感帯です。それだけデリケートな部分なので、性器に触れるときは必ず手指を清潔にしてください。
クリトリスには包皮という皮膚がかぶっています(かぶる範囲は個人差があります)。まずは包皮の外側をそっと指の腹でこするように刺激し、感覚を確かめてみてください。そのまま皮の外からの刺激でオーガズムに達する人もいます。
感覚がわかってきたら、指を少し上にスライドさせて包皮を剥き、クリトリス(陰核)に直接触れてみましょう。 オーガズムのスイッチを見つけられるかもしれません。刺激が強すぎる人は無理をしないこと。ローションを使うと滑りがよくなり、刺激がやわらぎます。
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潤い不足や濡れにくい、感じにくい不安感をサポートしてくれる自然派ローション。じっくりオーガズムを体験してみたい方は、まずローションで愛撫を楽しんでみてはいかがでしょうか?自分磨きで、もっとスムーズに気持ちいい感覚を体験できるかもしれません!
Gスポットへの愛撫の方法

Gスポットの位置には個人差がありますが、一般的にいわれるのは中指を入れて第二関節を曲げたあたりのお腹側の膣壁。ザラザラしている人や、凹凸がある人もいます。
自分で実際に指を入れて触れてみて、探してみましょう。尿意を感じたり下腹部がキュンとしたりする場所があれば、そこがGスポットです。最初はなかなか快感にまで行きつかない人が多いですが、繰り返し刺激していくことで気持ちよさに目覚めていきます。
ただし、AVなどでは激しくこすることでオーガズムに達しているイメージがありますが、強く刺激すれば絶頂できるものではありません。中を傷つけないように少しずつ刺激を与え、最初はじわじわと愛撫する方がオーガズムに近づけるはずです。
オーラルセックスでの一体感を作る

オーガズムは指だけでなく、オーラルセックスによる舌での愛撫も効果的。普段のひとりエッチでは感じられない、新しい刺激を与えられることでオーガズムに達しやすくなります。
実は口の中にも性感帯があることがあり、男性へフェラチオをすることで感じる女性もいます。シックスナインと呼ばれる体位でお互いに舌で愛撫をし合い、口と性器でオーガズムを得るのも一つの方法です。
オーガズムを感じやすい体位
愛撫の仕方も大切ですが、刺激を与えやすい体位でセックスをすれば、よりオーガズムへ達しやすくなります。
顔や体形に違いがあるように、性器の位置にも個人差がありますので、自分がイキやすく、さらに気持ちよくなれる体位を探してみましょう。
クリトリスを刺激する体位

クリトリスが感じやすく、オーガズムのスイッチを入れやすい人は「正常位」の体位がおすすめ。
足を大きく広げてより男性と密着すると、男性の下腹部がクリトリスに当たるため刺激しやすいのです。男性の方を向いているのでクリトリスが見えやすく、少し指を添えるだけで刺激ができるのもポイント。
また、少し上級者向けなのが48手でもおなじみの「松葉崩し」。両者の足を絡ませることで、腰を動かすと男性の太ももでクリトリスをこすることができるので、男性の手を使わずに感じることができます。
Gスポットを刺激する体位

比較的浅い部分にあるGスポットは、深く挿入できる体位よりも浅めに入る体位の方がおすすめです。 その中でも「後背位(バック)」はペニスがダイレクトにGスポットに当たりやすい体位といえるでしょう。
自分のGスポットの位置を知って快感に慣れてきたら「対面座位」も感じやすい体位。上半身を起こした男性の上にのって腰を動かしながら、感じる部分にみずから当ててみましょう。
少し背中をそらせた角度になると、よりGスポットに当たりオーガズムに達しやすいです。
ポルチオ性感帯を刺激する体位

ポルチオ性感帯とは、膣の奥にある性感帯。膣の入り口から8センチくらいの場所にあり、指が届きにくい部分なので上級者向けの性感帯ともいわれます。感じるためには刺激にかなりの慣れが必要です。
ここを刺激してオーガズムへと達しやすい体位とは、やはり奥深くまで挿入できるもの。横になった男性の上にまたがる「騎乗位」や、正常位で足を男性の肩にかける「肩掛け屈曲位」なら、より奥までペニスの刺激を受けることができます。
挿入中の愛撫ではどんなことができる?

性器だけでなく、あらゆる性感帯の刺激の相乗効果があるとよりオーガズムの達成率は上がるもの。
挿入中は膣内とクリトリスの刺激以外に、キスをしたりバストへ舌を這わせてもらったり、気持ちを高める愛撫をプラスする工夫をしましょう。
さらに、自分が感じやすいところをピンポイントで攻めてもらうこともオススメ。背中や耳、首筋や脇など、自分が弱いところを彼に伝えておいて、挿入しながら刺激してもらうとよりオーガズムへと近づけるはず。
また肉体的な刺激以外にも、言葉攻めなどの精神的な刺激も効果的。エクスタシーへのスイッチが入り、我を忘れて快感に集中することでより強いオーガズムを感じることができますよ。
オナニーでのオーガズムの練習方法
ここまでオーガズムを感じるための具体的な愛撫方法をお話ししてきましたが、最初にも述べたように、オーガズムへの近道はオナニーで"自分で感じる場所を知る"こと。
オナニーで自分が感じるスイッチを探り、オーガズムへと導く練習をしましょう。
指を使ったオーガズム練習

自分の体を知るには、自分の指で直接触れてみることが一番。まずは指でオーガズムへ導くオナニーをしてみましょう。
最初は下着の上から優しく触れるだけでも大丈夫。物足りなくなってきたら、直接触れて感じる場所を探していきます。
「ここだ!」というところを見つけたら、自分が気持ちいいと感じる愛撫の仕方を続けてください。快感が極まったとき、オーガズムへの扉が開かれるはずです。
ローターを使ったオーガズム練習(外イキ)

指よりも体力的に楽にオーガズムを体験しやすいのが、ローターを使ったオナニー。主に外イキの練習に適しています。最初は刺激が強く感じるかもしれないので、慣れるまでは下着の上から使うのがおすすめです。
ローターのスイッチを入れて、クリトリスなど感じる場所に当てます。最初は弱めにし、刺激に慣れてきたら好きな強さに切り替えてみてください。指とは比べ物にならないほどの強烈な刺激で、数秒で達してしまう人も。
ローターの細かい動きは、オーガズムへの入り口へとたどり着きやすいのです!
外イキの練習に『LCピンクローター』
ひとりエッチでの自分磨きをするなら、ぜひチェックしていただきたいのがピンクローター!初心者の方でも使いやすいため、ラブグッズの定番商品となっています。LCのピンクローターは可愛らしいデザインに仕上がっている上、お値段もお手頃!気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。クリトリスへの愛撫でオーガズムを感じたい方はまずはローターがおすすめ!
バイブを使ったオーガズム練習(中イキ)

バイブは中イキの練習をするのに役立つアイテム。男性のペニスが挿入されたイメージで膣の感覚を知ることができます。
また、中イキは刺激を繰り返すうちに覚えていくので、スカイビーンズやオルガスター等のバイブで刺激し続けていくことで、膣内のオーガズム感覚を養えるのです。
最初はスイング機能を切って、ゆっくりバイブを挿入。少し出し入れをしてみて、Gスポットの位置を確認しましょう。位置がわかればスイングのスイッチを入れて刺激をプラス。
いきなりすぐには中でのオーガズムは難しいので、無理せず何回かチャレンジして、イク感覚をつかんでみましょう。
Gスポットを磨く『マリンビーンズ』
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今読んで欲しい体のお悩み特集
オーガズムを感じやすくするための膣トレ
膣の中でオーガズムを感じるためには、Gスポットとポルチオを刺激することです。オーガズムは、子宮の伸縮運動によって起こるため、子宮を支える骨盤底筋を鍛えておくと中イキしやすくなります。
また、キそう、またはイッた女性とセックスをすると、膣の入り口が締まっているため男性は「締まりが強い」と感じることが多いです。
それは、前述の"オーガズムのメカニズム"でもあったように、オーガズムが近付くと膣口が締まってくるため。しかし、これを逆に考えると、膣口を締めることでオーガズムに達しやすくなるともいえます。
とはいえ、昨日今日膣に力を入れても、上手に締めることはできないもの。日頃から膣トレを行なうことで、無意識でもキュッと膣内を引き締めることができるようになるのです。
「もうすぐイケそう…」というときに膣を締めると、オーガズムへとアシストできるときもあると言います。オーガズムを経験してみたい方は日常的に膣トレをするのもオススメです。
膣内も引き締め運動に『さくらの恋猫 NUKUNUKU』
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音声コンテンツと連動すれば、理想の男性と本当に愛し合っているような、心まで満たされる気持ちになります。
焦らされたり、攻められたり、ラブタイムのような気持ちよさでオーガズムを体験したい貴方に…♪
オーガズムは自然と感じあえるようになる
分かっているようで分からない、オーガズムという不思議な現状。でも人間の生理現象なので、一度コツを覚えれば逆上がりよりもシンプルに経験できます。
また、オーガズムは肉体的な現象ですが、精神的なことにも大きく左右されます。「彼の期待にこたえなければ…」「イカないとセックスする意味がない」というプレッシャーはオーガズムを遠ざける要因です。
まずはオナニーで自分の体を知る練習を重ねながらきっかけを掴み、彼とのセックスで自然にオーガズムを感じ合えるようにしていきましょう。

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