避妊（コンドーム、ピル）の悩み
日本で一番使用されている避妊具はコンドームです。しかし、実際のコンドームの避妊率は約85％と言われており、100％ではないのが事実です。
このコンドームの避妊率が低くなる原因としては、正しい装着はできておらず、途中で外れるなどがあります。望まない妊娠を避けるためにも、コンドームが外れたり途中で抜けるという事態があってはなりません。
コンドームが外れてしまうのには、必ず原因があります。例えば、ゴムが外れる原因は、ゴムの装着方法、サイズの選び方、射精後の抜き方などです。コンドームに関する知識は、男性だけが理解しておくべきことではありません。女性も正しい知識を備えることで自分自身を守ることができるからです。
この記事では、医師の山下真理子先生の監修のもとゴムが外れる原因や抜けたときの対処法をお伝えします。コンドームの正しい使い方を知って、あなたの体や未来を守りましょう。
セックス中にコンドームが抜けたり、外れたりするには、必ず原因があります。原因さえ分かれば、ゴムが中でずれるのを防ぐことができるはずです。
コンドームが外れる原因は、主に４つ考えられます。
コンドームのサイズが合っていない
コンドームの装着方法が間違っている
彼が挿入中に萎えた
射精後、すぐにペニスを抜かなない
この４つの原因と対処法をお伝えします。
ゴムが外れる１つ目の原因は、ペニスのサイズとコンドームのサイズが合っていないことが考えられます。コンドームには、それぞれサイズがあります。購入する際は、箱に記載されているサイズを確認して購入しましょう。
サイズが合っていないことを見極める方法についてです。ゴムのサイズが大きすぎる場合は、装着した際ゴムがゆるくてペニスにぴったりフィットしていません。また、小さすぎる場合は、ペニスの半分も装着できない状態です。その状態でピストンすると中で抜けてしまう恐れがあります。
ちゃんと装着できていない状態で「ペニスの先っぽが覆われているから大丈夫」と考えるのは禁物です。万が一のトラブルを避けるため、ペニスの根元まで被せて、しっかりフィットするコンドームを選びましょう。
２つ目の原因は、ゴムの装着方法に問題があることです。コンドームを装着した後、さらに皮をペニスの根元へ持ち上げながらゴムの中に入れ込むことが重要です。
皮を入れ込まないでそのままピストンすると、皮がコンドームを押し上げて中で外れやすくなってしまいます。正しい装着方法は、後ほどご紹介します。
３つ目の原因は、膣内でペニスが中折れする（萎えてしまう）ことです。
彼の心身が万全ではない場合、途中でペニスが萎んでしまうことがあります。中で萎んでしまうとコンドームが抜けやすくなります。中折れは、男性側に何か理由があることが殆どなので、女性は自分を責める必要はありません。
４つ目の原因は、射精した後にすぐペニスを抜かないことが挙げられます。
セックスが終わったら抱き合って愛を感じていたいはず。しかし、射精後に時間が経てば経つほどペニスが萎んでコンドームが抜けやすい状態になります。これは、抜く時に中でゴムが取れてコンドーム内の精子が漏れてしまう原因の元です。射精後は、なるべく時間を置かず慎重に抜くようにしましょう。
ゴムが外れるのは、コンドームの扱い方が主な原因です。正しい知識を身につけて、正しく避妊しましょう。
ゴムが中で外れてしまった時、女性はとても不安になります。もしも、コンドームが中で外れてしまっても慌てず焦らず対処しましょう。コンドームが中で抜けた、外れた時の対処法は２つあります。
これらを詳しく説明していきます。
避妊失敗から120時間以内に子宮内に装着する避妊具です。本体に巻きつけられた導線から生じる銅イオンが受精や着床を妨ぎ、子宮内への精子の侵入を抑え、妊娠を防ぎます。世界で多くの女性が使用している効果の高い避妊法です。
また、IUDは一度装着すれば、数年にわたり避妊が可能なので、出産経験があり、長期の避妊を望む女性に適しています。
抜く時に中でゴムが外れてしまった場合、念のためアフターピルを飲みましょう。産婦人科で「アフターピルの処方をお願いします」と言えば、処方してもらえます。
アフターピルはホルモンを調整して受精しにくくする効果がありますが、時間経過でその効果が下がってしまうため注意が必要です。24時間以内の服用で約95％、25～48時間で約85％の妊娠が防げると言われているので、できる限り早めに産婦人科を受診しましょう。
～アフターピル（緊急避妊ピル）はこんな場合に使う～
セックスの途中でコンドームが外れてしまった
挿入の途中コンドームがずれてしまって、精子が膣に入ってしまう恐れがある
コンドームを付けずにセックスしてしまった
人によっては頭痛や吐き気を感じることもあるため、一緒に吐き気止めの薬を用意して、アフターピルを吐いてしまうのを防いでください。
また普段からピルを服用している方は、正しく服用していれば約99.7%の避妊効果があります。
アフターピルの正しい飲み方
避妊失敗の性行為後、１錠を水またはぬるま湯で服用します。
アフターピルの服用は性行為後、早期服用する事で避妊効果は高くなります。つまり、時間の経過と共にアフターピルの避妊効果が低下していく為、アフターピルを服用する上で一番大切な事は出来るだけ早くアフターピルを服用する事です。
しかし、飲み忘れなどがあれば避妊率が下がってしまいます。念のため、ピルを服用している方もコンドームとダブルで避妊しておくと、さらに避妊率が上がり安心です。
ゴムが中で外れて取れなくなってしまった場合は、落ち着いて指を2本入れて引っ張ることで出てくることが殆どです。万が一、うまく取れない時は、婦人科を受診しましょう。
恥ずかしいと思うかもしれませんが、中にゴムを放置するのは身体に良くありません。恥ずかしさよりも自分の体を優先しましょう。
うまくコンドームが付けられず、スマホでやり方を検索して装着に時間がかかり、時間がかかると十分に彼の元気が維持できず、何度も新しいコンドームを開けることになり結局使い果たしてしまった…という体験をされたことがある方もいるようです。
そこで、ゴムが外れる、中で取れることを防ぐために、外れにくい付け方や対処法をご紹介します。
前戯の後は手やペニスを拭いて装着する
コンドームの正しい装着方法を知る
コンドームの正しいサイズを測って、正しいサイズを使用する
順番に詳しくお伝えします。
前戯をしているうちにカウパーでペニスが濡れたり、フェラチオでペニスが濡れたりするとゴムが滑って外れやすくなります。また、手にカウパーがついた状態でコンドームをつけると避妊失敗の原因にも。
コンドームを装着する時は、『ジャムウ・デリケートウェット』で手などをしっかり拭いておくと正しくコンドームを付けることができます。普通のウエットティッシュよりも優しい素材でできており、エッチの前にデリケート部分の気になるニオイのもとを拭き取ることもできて大活躍です。
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コンドームはお互いのためのアイテムです。男性も女性も装着方法を知って正しく対処をしましょう。
射精直前にゴムを付ければ良いというものではありません。射精していなくても勃起したときに出るカウパー液で妊娠する可能性もある為、膣に触れる前の挿入時に付けているのが最適なタイミングです。
また、勃起してすぐコンドームを付けると挿入までに時間が空いてしまい、コンドームの乾燥につながります。それによって挿入中破れてしまう恐れがあるので「挿入前につける」「膣に少しでも触れる時にはつける」ということを徹底しましょう。
裏表を間違えて装着してしまったら、新しいコンドームを付けるようにしましょう。カウパーにも精子が含まれている可能性があるため、本来外側に来る面にペニスをつけてしまったら廃棄してください。
勃起したら、コンドームの裏表を確認し先端部分に空気が入らないように摘んで取り出します。そのままペニスの先っぽに置いてください。
液だまり部分を摘んだまま、反対の手で根元まで下ろしましょう。摘んだ部分は離さず、空気が入らないように注意します。空気が入ってしまうと破ける原因になります。また根本まで降ろさず、亀頭など中途半端に被せるだけでは外れる原因になります。
コンドームを装着するときは、陰毛や皮を巻き込まないように根元に皮を軽く集めるようにして装着します。特に包茎の場合は、注意して装着しましょう。
挿入中に異様にスムーズな動きを感じる、膣に触れている部分の質感やあたたかさが変わったと感じたら、ゴムが外れている可能性があります。
その場合は一度抜いてゴムが外れていないか確認しましょう。女性は、中で違和感があるなら相手に伝えて確認してもらってください。
男性も、ピストン中はゴムがきちんと根元まで装着されているか見る癖をつけておくと良いでしょう。
コンドームのサイズには、S・M・L・XLと分かれています。パッケージにサイズが表記されていないコンドームは、Mサイズであることがほとんどです。
ペニスの1番太い部分の円周をメジャーで測ると、コンドームの正しいサイズが分ります。
Sサイズ 約9.7cm～10cm
Mサイズ 約10.6cm～11.3cm
Lサイズ 約11.9cm～13.1cm
XLサイズ 約13.8cm～17.8cm
上記を参考に、ぴったりフィットするコンドームを付けましょう。
仮性包茎の男性は、付けにくくピストン中に外れやすいのでコンドームの装着は丁寧に行いましょう。仮性包茎の男性は、次の２つのポイントに気をつけてみてください。
包皮を剥いてゴムを付ける
ゴムは厚手のコンドームを試す
仮性包茎の場合、包皮を剥いて付けると痛くて包皮を剥かずにそのまま装着されることがあります。包皮が被ったままゴムを付けるとピストン中に外れる原因となります。包皮を剥いて付けて痛いと感じる方は、厚手のコンドームを付けると良いでしょう。ゴムが付けやすくなり、挿入時の持続性が高まります。
正しい装着方法をして痛みを感じる方は、自分に合ったサイズと厚さを探してみてください。
コンドームが外れる原因のほとんどは、サイズや装着方法が間違っている可能性があります。女性100人に聞いたアンケートによると、女性がコンドームを買って用意する割合は約３割なので、多くの男性が自分で用意していることがわかりました。
もし、女性がコンドームを用意する場合は、相手のサイズを調べて購入するようにしましょう。彼にぴったりのサイズが分かったら、それを基準に自分が好きなデザインや素材のものを選んでみてください。
男性は、自分のペニスの一番太い部分の円周を知っていれば、最適なサイズのゴムを選ぶことができます。近年は、サイズ以外にも素材や薄さのバリエーションも豊富です。きっと、あなたに合ったコンドームが見つかるでしょう。
また、万が一中でコンドームが外れてしまっても、対処法が分かっていれば不安になることはありません。お互いが満足できるセックスをするためにも、ぜひ事前にコンドームや避妊に関する話をしてください。
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