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デリケートゾーンの悩み
この記事では、レディース&マタニティクリニック サンタクルス ザ シュクガワの産婦人科医 高田優子 先生の監修のもと、女性が気になる「膣の構造(長さ、深さ、大きさ)」についてまとめました。
パートナーと1つになれて、2人の愛を育むことができるセックスですが、ペニスを挿入する膣のことについては、意外と知らないことが多いのではないでしょうか。
~膣に関するよくある疑問~
膣の長さはどのくらい?ペニスより長いの?
膣が深くて、奥に届かないことはある?
膣が狭いと、ペニスは入らないの?
膣が小さくて浅いと、挿入されると痛い?
など、膣とペニスの関係について疑問に思ったことがあるでしょう。
ここでは、セックスに欠かせない膣の形や仕組みなどについて解説します。正しい知識がないと、セックスが上手くいかないことも。また、必要以上に「膣の長さ」や「ペニスの長さ」について不安に思ってしまうかもしれません。
きちんと膣のことを学んでおき、挿入時に焦らずに、素敵なラブタイムを過ごしましょう。
まずは、膣の長さや大きさなどの形や、中の構造がどうなっているかについて、基本的なことを解説します。
膣とは、尿道口と肛門に間にある膣口から、斜め上方向に奥に伸びている筒のような器官です。正確には膣道と呼ばれ、奥では子宮と繋がっています。
膣口の周りには、クリトリス、小陰唇、大陰唇、会陰部などがあります。小陰唇には、粘液を分泌するバルトリン腺もあります。
膣は直径2~3cmの筒状で、一般的に奥に行くほど直径が広くなる構造です。長さ(深さ)は大体8~10cm程度となっています。若干の個人差がありますが、セックスに影響を生じるような大きな差ではありません。
セックスでの挿入時などに、膣は伸びたり縮んだりします。基本的にはどんなサイズのペニスでも受け入れられますので、男性はペニスの長さで心配することはほとんどありません。
筒状の中の部分である膣壁は、粘膜で覆われています。膣の中はヒダになっていると言われることがありますが、膣壁の表面の形状は人によって異なります。
ブツブツがある人やヒダがある人もいますが、何もない人もいます。また、膣壁には感覚がある部分と、感覚のない部分があります。
なお、処女膜は、膣口から比較的浅いところ(1~2cm)の周りにある、小さな穴が開いた薄い粘膜です。初めてのセックスでの挿入のほか、スポーツなどで破れることがありますが、伸縮性や厚さに個人差があり、出血する人もしない人もいます。
ですので、初体験時に出血があったから・なかったからと、不安に思う必要はありません。お産を経験しても膜が残る人もいるほどです。
ヴァギナや膣の形や大きさは、全て同じではありません。顔が一人ひとり違うように、膣の形も一人ひとり違います。膣の狭さも人それぞれで、指1本入れるだけでもキツイという女性もいれば、太めの男性器がすんなり入るくらいの膣の女性もいます。
では、膣の長さや深さとセックスでの挿入には、どのような関係があるのでしょうか。男性も不安になりますが、女性も不安に思いがちなことなので、詳しく解説しましょう。
ます気になるのは、膣によって男性の快感に差があるのかといったことでしょう。
膣壁がヒダ状やブツブツ状になっているなど、男性が挿入したときに快感を得やすい、俗に「名器」と呼ばれる膣はあります。
しかし、膣の構造自体は誰でもほぼ同じですので、男性が気持ちよくなれない膣というものはありません。そのため、セックスが上手くいかないとき、「自分の膣の構造に問題があって、パートナーが気持ちよくなれないのでは?」という心配する必要はありません。
ただし、膣トレなどによって膣周りの筋肉を鍛えて、膣の締め付け力を高めることは可能です。パートナーの気持ちよさをアップさせたいという人は、試してみても良いでしょう。
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挿入が上手くいかない、痛みがあるという人もいるでしょう。そのとき、自分の膣が「小さ過ぎるのでは?」「狭過ぎるのでは?」と不安になるのではないでしょうか?
しかし、これも心配ありません。そもそも、膣の大きさの個人差はごくわずかですし、膣は、出産のときに赤ちゃんが通る器官ですので、伸縮性を持っています。ですので、パートナーのペニスが多少大きくても、狭くて入らないということはありません。
なお、膣は潤っていると伸縮性が高くなります。もし、挿入時に狭いと感じたり、痛みや入りづらさを感じるなら、潤滑剤を使って潤いをプラスするのは1つの良い方法です。
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また、緊張し過ぎた場合も、膣回りの筋肉が固くなってしまい、上手く入らなくなってしまうこともあります。焦らずに、リラックスして挿入の瞬間を迎えるように心がけましょう。
特に気をつけたいのは、いきなりの挿入です。強引な挿入では、入るものでも入らなくなってしまいます。膣が狭くてペニスが入らないと感じるなら、前戯に時間をかける、先に指を入れて慣らしてから挿入する、といった対策を取りましょう。
ただし、挿入時にあまりに痛みが強かったり、出血があったりする場合には、処女膜が通常より厚くて硬い「処女膜強靭症」の可能性もあります。ですので、無理をして挿入してはいけません。思い当たる場合には、一度クリニックで相談してみてください。もし「処女膜強靭症」だった場合は、簡単な日帰り手術で対処することができます。
パートナーの性器と膣のサイズが合わないと、「膣の奥に届かないのでは?」と思っていませんか?実は、子宮はパートナーのペニスに合わせて、位置が前後に変わるという柔軟な器官ですので、サイズが違っていてもある程度は対応できるようになっています。
しかし、「サイズが合わないと、挿入しても気持ちよくないのでは?」と不安になることもあるでしょう。
性行為では、パートナーのペニスが膣の奥のポルチオまで届くと快感が得られると言われていますが、快感スポットは膣の奥だけではありません。
快感が得られる場所には、一般的に膣口から2~3cmの前壁のところにあるGスポットをはじめとして、その他にもいくつかのスポットがあります。仮にペニスの方が短く、膣の奥まで届かない場合でも、それらの場所で快感を追求すれば良いのです。
なお、受精については、ペニスが膣の奥まで届いているかは関係ありません。ですので、ペニスのサイズが膣に合わなかったとしても、特にセックスにおいて問題にはならないのです。
むしろ、膣の奥よりもGスポットの方が快感が得られるという説もありますので、心配する必要はありません。よく「ラブタイムには体の相性がある」と言われますが、器質的なものだけで決まるわけではありません。
具体的なGスポットの開発方法については下記の記事を参考にしてみてくださいね。
膣の深さは8~10cmですが、実際に膣に指を入れてみて深さを確認することができます。子宮口に触れることができれば、膣は指の長さよりも短いということになります。ちなみに、男性の指の長さは大体8cmありますので、多くの男性が子宮口に触れられると言われています。
一般的に、指よりもペニスの長さの方が長いため、女性の膣の構造によってセックスが上手くいかないということはほとんどありません。セックスが上手くいかないからといって「膣の構造が他の人と違うのでは?」と不安になる必要はないのです。
セックスが上手くいかないと、「膣が小さい?」「膣が狭い?」など、自分に問題があるのではないかと最初は不安に感じるものです。膣の深さは個人差があるものの、基本的な構造は同じです。
上手く快感が得られない場合には、パートナーとともに、気持ちいい方法やポイントを探してみましょう。
また、膣内以外に外側の仕組みについても知ってみたいという方は、下記の記事を参考にしてみてください。
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産婦人科専門医。東京女子医科大学卒業。東京女子医科大学病院で初期研修した後、東京女子医科大学産婦人科教室に入局し、現在は「サンタクルス ザ シュクガワ」にて産婦人科診療を行う。
※本記事の医師監修に関して学術部分のみの監修となり、医師が商品を推奨している訳ではございません