ペニスの構造や勃起の仕組みについて、よく知らないという女性は多いと思います。女性にはない組織ですが、ペニスのことをよく知っておくと、男性の気持ちに寄り添いやすくなり、さらに良い関係を築けそうです。ラブタイムには女性も男性器に触れる機会があるので、触って痛い場所や適切な扱い方は最低限知っておいたほうが良いでしょう。

また、彼氏のベニスの大きさや長さ、太さ、または皮をかぶった状態など、「一般的なペニスなのかどうか」疑問に思うこともあるかもしれません。彼氏本人には聞けませんし、男友達にもなかなか相談しにくいもの。ペニスのサイズなどの話題は、男性のデリケートなメンタルを傷つけることもあるため、直接聞かずにこっそり調べることをおすすめします。

この記事では、医師の山下真理子先生の監修のもと、女性には謎の多いペニスの構造や勃起のメカニズム、男性器の各組織についてまとめました。勃起の仕組みや各部位の役割など、ペニスの基本的な構造に加え、男性器の形やサイズの平均、さらに包茎のリスクについてもチェックしてみましょう。男性器の構造を把握しておくことで彼氏の気持ちいい部分も分かり、ラブタイムに活かせるかもしれません。また、彼氏と自分のデリケートゾーンの健康管理にも役立ちそうです。

男性器には、ペニスをはじめとした様々な組織があります。ペニスと呼ばれる陰茎や睾丸のほか、内部組織である前立腺や精管など、それぞれが役割を持つ大切なものです。そんな男性器の構造とそれぞれの組織の役割を知ることは、女性にとってもパートナーとの関係作りなどに役立ちます。女性とは違う仕組みを持つ男性器の構造と、それぞれの組織の役割をチェックしてみましょう。

男性器は体の外に露出している陰茎と陰嚢だけでなく、体内で精液を送り出すための様々な器官から成り立っています。陰茎はいわゆるペニスと呼ばれる部分で、生殖器であり、排せつ器官でもある部位。陰茎の中には尿道が通っており、外からは見えない組織内で作られた精液や尿が尿道を通って出る仕組みです。

陰茎の構造は、主に性行為のために役立ちます。勃起をした陰茎はその長さを利用して女性の膣内に入り、射精が可能です。排尿という役割を持つ器官ではありますが、その構造も機能もほとんどが性行為のためと言っても過言ではないでしょう。

・陰茎（ペニス）
生殖器としての機能と泌尿器としての２つの機能を持っています。陰茎の先には、円錐の形をした亀頭があり、先端には精液と尿の出口である外尿道口があります。陰茎内部には海綿体という組織があり、これに血液が満たされ、大きくなるのが勃起です。人によって包皮をかぶっている場合、かぶっていない場合があり、包皮をかぶった状態を包茎と言います。勃起時に痛みがなく、ペニスを清潔に保てるなら、包皮をかぶっていても基本的には問題はありません。

包茎について詳しくはこちら

なお、性器に「１～３mmの乳頭状のイボがある」のは性感染症（線形コンジローマ）の恐れがあります。病気ではなく脂肪の塊である「真珠様陰茎小丘疹」の可能性もありますが、感染症かどうかの判断は難しいため、セックス（オーラルセックスも含む）の際には基本的にコンドームを使用しましょう。

・睾丸（精巣）
精子や男性ホルモン（アンドロゲン）を作る役割を持っています。２つの楕円形の球体で、陰嚢という袋に入った生殖腺です。直径４～５cmほどの大きさで、痛みに敏感な繊細な場所なので、触る時は優しく触れる必要があります。

・精管（輸精管）
精巣から精子を送るための管です。精巣上体を通り、前立腺背部、尿道へと繋がっています。直径２～３mmの管で、長さは４０cm前戯（３５～４５cm）が一般的です。

・前立腺

精嚢とともに、精液の一部であり精子の運動性を高める分泌物「精漿（せいしょう）」を作る役割を持つ組織です。膀胱の下の位置にあり、栗の実のような形をしています。前立腺も、刺激されると快感を得られる部位の１つです。直腸から刺激することが可能です。

前立腺の刺激方法について詳しくはこちら

・精嚢
精子の運動性を高める分泌物「精漿（せいしょう）」を作る役割を持つ２つの袋状の組織です。前立腺の上部にあります。

男性器として外に見えている部分はペニスと陰嚢ですが、それら男性器も人によって見た目は様々です。見た目の違いは個人差であり、良し悪しはありません。とはいえ実際のところ男性器の見た目を気にする人は男女問わず多く、特にペニスは目立つ上に男性の象徴として見られやすい部位です。

ペニスには、色も形も色々あります。色は主に肌色～黒っぽく、形は雁（亀頭辺縁部）が大きい人（いわゆるカリ高ペニス）もいますし、小さい人もいるでしょう。また、カリの形もベル型・弾丸型・三角型と個性があるのが一般的です。竿（陰茎）の部分も、直筒型・中太型・根太型があり、竿が右に曲がっている人、左に曲がっている人などもいます。

これらの違いには、「どれが良くてどれが悪い」ということはありません。あくまでも個人差であり、体型の違いと同じようなものです。彼氏のペニスの形がどうであれ、大切な人の大切な場所なのですから、ありのままを受け入れてたっぷり愛してあげましょう。

ペニスの構造や形について分かったら、勃起のメカニズムについてチェックしてみましょう。ペニスの長さや勃起の仕組みは、女性との性行為に大きく関係するものです。女性もペニスの勃起の仕組みを知っておくと、ラブタイム中に彼氏に寄り添った対応ができるでしょう。ペニスがどのように勃起し、また勃起しないのは何が原因なのか、詳しく解説します。

男性が勃起するメカニズムは複雑です。基本的には、ペニスは性的快感を得ると勃起して、硬く大きく変化します。この変化は、女性器への挿入準備として起こるものです。なお勃起は射精するか、あるいは時間経過によって収まります。

男性器が勃起して硬く大きくなるのは、ペニス内の海綿体が血液で満たされるためです。海綿体は、細い血管が無数に集まり、スポンジ状になっています。平常時には血管は収縮していますが、脳が性的刺激を受け取ると中枢神経を介して勃起のサインが届き、血管が拡張、沢山の血液が流れ込むのです。

性的興奮が高まり、頂点に達したときに起こるのが射精です。精液は、精管へ精子が送られ、尿道へと移動する間に、精嚢や前立腺で作られた分泌液と混ざり合って作られます。前立腺の平滑筋という筋肉によって尿道へと精液が送られ、押し出されることで射精が起こります。

射精のメカニズムについて詳しくはこちら

カップルで行う射精管理

男性が勃起することが多いシーンとは、具体的にどんなときなのでしょうか？勃起の主な理由は性的な興奮ですが、それだけが理由とは限らないため、女性は誤解しないであげることも大切です。

主に男性が性的興奮を感じるのは、キスしたときや性器を触られたとき、フェラされたときなど。これからセックスをしそうな状況に期待し、興奮するためです。ただし男性器は性的興奮がなくても、とても疲れているときやリラックスしているときに自然と勃起することもあります。

そのため、エッチな要素がないのに勃起していることに気づいたときは、そっとしておいてあげる配慮も必要でしょう。また恋愛経験の少ない若い男性だと、ちょっとした刺激で勃起することもあります。この場合も「エッチな人」などと思わず、自然現象として受け止めてあげてください。

男性器はとても繊細で、その働きは心理状態とも密接に関わっています。そのため、ちょっとしたメンタルの調子の悪さなどが影響して勃起しにくくなることも珍しくありません。また、一般的に男性の勃起力は年齢とともに衰えるものです。健康上の問題や心理的問題によってED（勃起障害）が起こることもあります。

つまり性的な刺激があった場合も、年齢的な問題や精神的に落ち込んでいたりストレスを抱えていたりすると、勃起しにくくなるということです。したくても勃起できない状況は、男性をひどく落ち込ませることもあるため、女性側も慎重な対応が求められるでしょう。特に、勃起できないことを責めたり揶揄してからかったりするのはNGです。彼のEDに対する対処法については、ぜひ下記を参考にしてください。

ED（インポテンツ）について詳しくはこちら

また、最初は勃起していたものの途中から男性器が萎えてしまう「中折れ」という現象もあります。中折れしてしまうとセックスの継続が困難になったり、射精ができないという問題があります。中折れしてしまう時の改善方法や彼への接し方について知りたい時は、下記のページをご覧ください。

中折れの意味と原因！彼のセックスの中折れ防止対策と改善トレーニング

女性は特に、ペニスを直接的に呼ぶのを控えていることが多いものです。そのため、色々な隠語や表現方法で「ペニス」を示すことがあります。どのように表現すれば自然に呼べるか分からない人のために、一般的なペニスの呼び方を見ていきましょう。

男性器のことをあからさまに言い表すのが恥ずかしい人は多く、隠語を用いて表現するのが一般的です。ペニスを表す隠語としてメジャーなものは、「アソコ」や「アレ」といった代名詞的な言い方があります。これらは男女どちらの性器も指すことができる便利な言い方です。

男性器のみ指す言い方としては、「ムスコ」や「イチモツ」などもあります。こちらは女性に対しては使わない男性器ならではの表現です。

官能小説などでは、文学的表現としてペニスを示す言い方が使われています。隠語とは違い、あえてエロティックな言い回しを意識した表現が特徴的です。主な表現としては、「肉棒」や「欲棒」といった陰茎の形状を比喩した言葉、大きく太いイメージを強調した「巨竿」や「火柱」といった造語も使われてきました。また、あえてさりげなく「彼の分身」や「男性自身」などという言い方をすることもあります。

男性のペニスは男性の象徴として、大きさや太さ、長さなどを気にする人も少なからずいます。大きさなんて関係ないと考える女性もいますが、セックスの挿入時となるとどうしても大きさは気になりやすいもの。一般的に見て、彼氏のペニスのサイズは大きい、あるいは小さいのでしょうか？彼氏のペニスのサイズが気になる女性のために、平均的な大きさについて紹介します。

日本人のペニスの長さは、一般的には勃起時で１３cm前後です。また、太さはコンドームのサイズから直径３３mm程度が平均と見られます。実は、コンドームのサイズは長さが基準ではなく太さで区別されており、サイズ展開としては３１～４６mmが一般的です。

コンドームの正しい選び方も気になる人はこちらも参考にしてみてください。

日本人の平均的なペニスのサイズは長さ約１３cmですが、海外ではどれくらいなのでしょうか。海外の人は「男性器のサイズが大きい」というイメージを持つ方が多い一方で、実際は日本のサイズと海外のサイズにそれほど大きな差はありません。

世界８８か国で１位の大きさとなったのは、エクアドルの１７．６１cmです。２位はカメルーンで１６．６７cm、３位はボリビア１６．５１cmでした。ちなみに世界平均は１４．０５cmです。日本の順位は６１位と下位ですが、サイズ自体は１３．５６cmで世界平均と比べるとそれほど差はありません。

ペニスのサイズについてもっと知りたい方はこちらもご覧ください。

男性器のサイズへのコンプレックス、解消法はある？

チントレ（ちんトレーニング）とは？

外国人と日本人の性器の違い

男性が大きなサイズのペニスに憧れやすいように、女性のなかにも「大きいとセックスが気持ちよさそう」「彼のサイズは小さいのかも」と思っている人はいます。しかし、男性器のサイズが大きければ女性の快感も大きいとは限らず、むしろ大き過ぎて痛みを感じる場合もあるようです。ペニスの大きさで人を好きになるものではありませんし、万が一彼のサイズに不安や不満があっても、ちょっとした工夫で乗り越えられます。

女性の膣の長さは平均的に８cm。クレジットカードの横幅ほどの長さです。男性器も８cmほどあれば、子宮口に十分届き、それ以上長さが無いと気持ちよくなれないということはありません。

一方で勃起状態で５cm以下の長さの場合は医学的に「マイクロペニス（ミクロペニス）」に分類されます。挿入に問題がある場合は、泌尿器科（メンズクリニック）などに相談をしてみると良いでしょう。

男性器が大き過ぎて痛い場合は、潤いをケアして、ほぐす時間を長めにとりましょう。彼にたっぷり愛撫してもらうことで受け入れ準備が整い、痛みを感じにくくなります。ただし愛撫を受けても、女性には潤いにくい時期などもあります。その場合の潤い対策には、ラブコスメの『ラブスライド』などの潤滑ジェルを使うと良いでしょう。

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『ラブスライド』はモイスチャージェルとなっており、ヌルッと滑るようなスムーズな感覚をサポートしてくれます。女性の感じる部分をしっとりと保湿し、スムーズな滑りを取り入れることができますし、男性も滑りを感じることが出来る商品です。また、反対に彼のサイズに物足りなさを感じるようであれば、膣トレで女性側が締め付けを強化して、密着感を高めてみるのがおすすめです。

男性器は繊細で、場所によっては強く触られると痛いと感じることもあります。また反対に、多少は強く刺激されても気持ちいい部分もあるようです。ラブタイムで彼氏に愛撫してあげるときのために、どんな場所が特に繊細で痛みを感じやすいのか、気持ちよく感じられるかを知っておきましょう。触り方を工夫できれば、ラブタイムがもっと充実しそうです。

強く触ると痛みを感じやすいのは、陰嚢や鈴口（すずぐち）などです。陰嚢は睾丸が入った袋状の部位で、優しく触れば気持ちよく感じやすい性感帯の１つですが、強く触ったり握ったりすると痛みを覚える人もいます。

鈴口とは亀頭の先にある外尿道口のことで、鈴の切り込みに見えることから付けられた呼び名です。一般的に男性器の先端は快感が大きいと言われていますが、すべての男性が先端に触れられるのが１番気持ちいいという訳ではありません。

多少強く触っても気持ちよく感じられるのは、裏筋や陰茎の竿の部分です。裏筋はフェラで奥まで咥える必要もなく、愛撫しやすい上に様々な攻め方ができる場所。彼の好みの触り方を模索してみましょう。また、竿は強めに刺激しても快感に繋がりやすいため、愛撫やフェラが苦手な人にも安心です。ただし、激しく噛んだり爪を立てたりしてはいけません。

男性器の気持ちいい愛撫の方法を詳しく知りたい人は、こちらを参考にしてみてください。

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男性器の構造や仕組みなどは、学校の性教育でもあまり詳しくは教えてもらえません。しかし、彼氏とのラブタイムを盛り上げるためにも、また彼の健康状態を知るためにも、男性器の知識は大切なものです。ペニスのサイズの平均や大きさの考え方を理解することで、「大きい方が良い」といった世間の物差しに捉われずに彼を見られるようにもなるでしょう。

この機会に男性器の知識を得たら、２人の関係をより良いものにするためにも、彼との交際に活かしてみてください。ラブタイムにおいても彼の気持ちいいポイントを知った上で攻めやすくなり、これまで以上に盛り上がりそうです。

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