膣の「上付き（上つき）」「下付き（下つき）」という言葉を聞いたことがありますか？

実は女性の膣はみんなが全く同じ位置にあるという訳ではなく、どちらかというと前の方にあったり後ろの方にあったりと個性があるのです。一般的には膣の位置がおなか側に近いほど上付き、肛門に近いほど下付きと言われています。

この膣の場所の違いで、セックスでイキやすい体位にも違いが出てきます。一般的には、正常位が気持ちよく感じる方は上付き、バックでオーガズムしやすい方は下付きの可能性が高いと言われています。そうと知ると、自分の膣が上付き（上つき）か下付き（下つき）か…気になる女性も多いのではないでしょうか？またはパートナーから言われて初めて知り、気になり始めたというケースもあるかもしれません。

とはいえ自分以外の女性の体に詳しい人は少ないもの。他人と位置を比べることは難しいので「上付きか下付きかわからない」という悩みもよく聞きます。

実は判別方法はいくつかあります。自分で確かめる方法や、パートナーといっしょに確かめる方法など、やりやすい方法で確認してみましょう。上付きか、下つきかでおすすめの体位が違ってきますので、どちらか知ることで、より気持ちいいセックスができるようになります。

今回は、この気になる上付き・下付きの違いや確認方法、おすすめの体位や感度磨きの方法について解説します。「自分の膣の特徴が知りたい」と思っている人や、「気持ちいい体位を知りたい」、「導入時の感度を高めたい」人はぜひ参考にしてくださいね。

自分の膣が上付きなのか下付きなのか、なかなか自分ではわからないものです。一般的な解釈の違いを知り、自分の膣の位置がどのあたりなのか把握しておきましょう。

自分がどちらのタイプなのかを知ることで、より気持ちよく幸せなセックスができるようになるかもしれません。

上付きとは一般的に、膣の入り口がクリトリス寄り（おなか側）についている状態を指します。それに対して、下付きとは肛門寄りに（おしり側）膣の入り口がある状態を指しています。

一度鏡で見てみたり、指で触ってみたりして膣の入り口の位置を確認してみるとわかりやすいでしょう。

実は上付き・下付きは、年代によっても変わります。女性は加齢によってお尻の筋肉が衰え、それに伴って膣壁が押し上げられ、しだいに膣入口が上がります。そのため若いころは下付きだったが、年齢を重ねて上付きに変わるということもあるのです。

そのため全体の割合も、３０代までは下付きが多く、４０代以降は上付きが多いと言われています。とはいえ個人差があるので、一概に年齢で分けることはできません。自分で確認するのが一番確実です。

上付きと下付きはどちらが一般的なのでしょうか？ある調査によると、上付きの女性が２割、中央付近の中付きの女性が７割、背中側についている下付きの女性が１割だったという調査結果もあるようです。

この確認方法ですが、肛門から膣の長さで判別しており、一般的な肛門から膣の長さは「約４ｃｍ」と言われています。

そのため、肛門から膣の入り口が約4センチ以上離れていれば上付き、それよりも肛門に近い位置にあれば下付きだと判断できます。ちょうど中央にある場合は「中付き」と呼ぶという説もあります。※

※参考文献：博学こだわり倶楽部著「かなりＨな博学知識　ラブホテルから回転ベッドが消えたワケとは？」

膣が上付きや下付きであっても、子宮の位置は大体同じ位置にあります。そのためあおむけに寝そべったときに膣から子宮の角度が上付きか下付きかで若干変わります。

上付きの場合、子宮は斜め下側に下がった位置にあり、まっすぐに男性器を挿入した場合Gスポットを刺激しやすいと言われています。

一方下付きの場合、子宮と膣口の高さに差があまりない為、角度も緩やかになり、まっすぐ挿入してもGスポットはあまり強く刺激されず、ダイレクトに奥まで侵入してくる感覚が強くなります。

あまり経験のない女性にとっては、このダイレクトな感覚を痛みに感じることもあるようです。

なお、Gスポットの位置について、もっと知りたい方は下記記事も参考にしてみてください。Gスポットの概要と場所を詳しく知ることができます。

Gスポットの場所

自分の膣が下付きか、上付きかわかるとどのようなメリットがあるのでしょうか？

一つ目のメリットは「よりセックスを楽しめる」ということ。膣が上付きか、下付きかによってセックスのやり方が少し変わります。感じやすい体位がそれぞれ違うため、自分がどちらか知っておけば「感じやすい体位」がわかるようになるでしょう。

彼に「こんな体位がいいな」と伝えれば、より気持ちいいセックスができ、ラブタイムをより満喫できます。

また、挿入時に位置を調整するなどの工夫ができるのも、メリットの一つです。

膣が上付きか下付きかで、挿入する時のポジションが若干変わります。ラブタイムの際、「もう少し体を上向きにした方がいいかな」「後ろ向きになったほうが入れやすいかも」と入れやすい位置に調整できるため、彼もスムーズに挿入しやすくより満足度の高い時間を過ごせるでしょう。

さらに膣の上付き・下付きを把握していることで、マンネリ化を防止にも役立てることができます。

膣の上付き・下付きに合わせてどんな体位なら気持ちいいか知ることで、さまざまな体位にトライしてマンネリ化を防ぐことができます。普段は挑戦しないような体位でも、自分の体に合ったものであれば提案したり挑戦しやすく、新鮮な気持ちでラブタイムを過ごせます。

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それでは、具体的に自分で上付きか下付きか確かめるにはどうしたらいいのでしょうか。その判別方法をいくつかご紹介しますので、自分が確かめやすい方法を試してみてください。

さきほど膣～肛門の距離は「４cmが一般的」とご紹介しました。この肛門から膣までの長さをメジャーで測定すれば、自分の膣が「上付き」か「下付き」か調べることができます。

肛門から膣までが４cm以上離れていれば上付き、それ以下であれば下付きとなります。

この測定をするときは、必ず布製など柔らかい素材のメジャーを使うようにしてください。金属製のメジャーはデリケートゾーンを傷つける恐れがあるので避けましょう。

金属性のメジャーしか持っていない場合、触って確かめるという方法もあります。親指と人差し指でメジャーを参考に４cmの距離を作ってから、膣の入り口と肛門の間に当てて長さを確認しましょう。４cm以上であれば上付き、４cm以下であれば下付きです。

メジャーで測る方法はメジャーを準備する必要があったり、自分では見えにくい場所なので測りにくかったりとあまりやりやすい確認方法ではありません。

もっとも準備が少なくて済む簡単な確認方法として「鏡に映った自分の姿から確認する」という方法があります。

服を脱いで鏡の正面に立ちましょう。その時、「陰裂」と呼ばれる股の割れ目が見えたら上付き、見えなければ下付きだと言われています。洗面台の鏡などで股間が移らない場合は、台の上に乗るなど工夫しましょう。メジャーで測るよりも簡単なので、すぐに確認したい方におすすめです。

手持ちの「ショーツ」を使っておおよそを判別するという方法もあります。ショーツ通常は分泌物が付きやすい部分が、布が二重になって補強されていることが多いです。この部分を「クロッチ」と呼びます。

膣部分がショーツのクロッチの上側に当たれば上付き、下側に当たれば下付きです。また、クロッチのどの部分が汚れやすいかでも判断することができます。

「上付き」か「下付き」かによって、自転車のサドルに乗った感覚が異なり、その違いから判別ができるという説もあります。

マウンテンバイクなどのサドルが尖った自転車にまたがった際、サドルが股に当たって痛く感じる人は実は上付きだと言われています。

今までマウンテンバイクなど、スポーツタイプの自転車に乗った事がある方は、どんな感覚になったか思い返してみましょう。もし条件に合う自転車を持っている場合は、是非実際に乗ってみて確認してくださいね。

自分で確かめる方法に抵抗があれば、彼に協力してもらって確かめましょう。セックスでいろいろな体位を試し、気持ちいい体位が上付きと下付きのどちらに適した体位なのか確かめるという逆算的な発想です。

正常位が気持ちよく感じる方は上つき、バックでオーガズムしやすい方は下つきの可能性が高いと言われています。

その他の膣の位置と体位の相性については、後ほど詳しくご紹介していきます。

「上付き、下付きのことを男性はどう思うんだろう？」と気にしている女性も多いです。大切なパートナーが自分の体をどう感じるか、不安になることもありますよね。男性の本音をQ＆A形式でご紹介します。

女性

男性は女性が上つきか下つきかは見てわかるもの？

なんとなくわかります。ただ、ほんの少しだけ上つきだったり下つきだったりする分にはあまりわからないです。平均的な位置からあまり離れていなければそこまで正確にはわからないかな。

男性

女性

男性は女性が上つきか下つきかはセックスの感覚で分かるもの？気持ちよさは違う？

セックスすると、挿入時のポジションで上つきか下つきかわかることが多いです。オーラルセックスでも位置がわかります。気持ちよさはどちらもあって、体位によって合う合わないがあるから、それで違いが出ることのほうが多いかも。

男性

また男性も裏筋側が気持ちよく感じる男性、亀頭の上側が気持ちよく感じる男性と若干の個人差があります。裏筋側が気持ちいい男性は正常位が、亀頭の上側が気持ちいい男性は後背位（バック）がオーガズムしやすいです。

だから男性が正常位側でオーガズムしにくくても自分の膣の位置の影響と感じる必要はありません。

女性

男性は上つきの方がいい、下つきの方がいいなどはある？

特にないけど、人によって得意な体位があるから、どっちのほうがやりやすいかという向き不向きはあります。「上つきのほうが入れやすい」「下つきのほうが楽な体位でできる」というような好みがそれぞれあると思いますね。

男性

女性

上つきと下つきだったら、どっちのほうがセックスしやすいの？

しいて言えば上つきのほうが正常位に適しているのでセックスしやすいかもしれませんが、明確な差を感じるほど違いがあるかというと、そこまでの差はないです。だから気にしなくていいと思いますよ。

男性

上付きの場合は、膣の入り口から指を挿入し、すぐに指を折り返した位置にGスポットがあります。そんな上付きの女性におススメの体位をご紹介します。試してみて、より気持ちがいいセックスの体位を見つけてみましょう。

上付きの膣の女性は、正常位でセックスするとペニスの位置がちょうどよく膣の位置にはまるため、男性はスムーズなピストン運動がしやすいです。

男性が動きやすく刺激を与えやすいため、角度をつけて下から上に押し上げるように挿入してもらうことで、入り口すぐ上部のGスポットを刺激し、オーガズムを味わいやすくなります。

下付きの膣の女性の場合、正常位はまっすぐに男性が挿入した場合、Gスポットが刺激されにくいということが快感度に大きく影響しています。そのため腰の下にクッションを入れてお尻が上がったような角度にすると、自然と上付きのように膣口と子宮位置に高低差が生まれ、Gスポットが刺激されやすい位置に来ます。

膣口の位置が上がることで、男性も挿入しやすく、ピストン運動もしやすくなるというメリットもあるので、是非試してみてください。

なお、正常位とはどのような体位なのかをもっと知りたい方は、下記記事も参考にしてみてください。

正常位のやり方

上付きは正面からの挿入に適しているので、お互いに向かい合う対面座位もおすすめの体位です。対面座位の姿勢だと、突き上げるように挿入することで、自然と入り口部分のGスポットがこすり上げるように刺激され、強い快感が得られます。

「いろいろな体位を試してみたいけど、お互いの顔が見えないと不安…」という方でも、対面座位は正常位よりも近い距離でセックスできるので安心です。近い距離で見つめ合いながらセックスすれば深い愛情が感じられ、身も心も気持ちいいラブタイムを過ごせるでしょう。

対面座位のやり方

騎乗位の場合、上付きの女性はペニスの挿入を目で見ながらできるので、体勢をとりやすいというメリットがあります。また、視覚的にも結合部が見えやすく、男女ともに性的な興奮を得やすくなります。自分のペースでセックスできる体位でもあるので、じっくりラブタイムを楽しみたい時にもぴったりです。

騎乗位のやり方

下付きの場合、膣の入り口から指を挿入し、鋭角に曲げた位置にGスポットが存在します。そんな下付きの人におすすめの体位をご紹介します。ご自身に合う体位を見つけ、是非挑戦してみてはいかがでしょうか。

下付きの人にまず試してほしいのがバックの体位です。バックはおしりを後ろに突き出した際に膣の入り口が正面に向き、男性が挿入しやすくなります。

できればお尻を下げ目にしたり、ロールスロイスのような上体を反らせた姿勢をとると、おなか側のGスポットに男性の鬼頭が当たりやすくなり、より快感が得やすくなります。

また、より深くまでペニスが挿入されることで、膣の上部、子宮の入り口にあるボルチオをしっかり刺激できます。こうすることで中イキしやすくなるでしょう。

ロールスロイス体位

後背位のやり方

座っている男性の上に後ろ向きにまたがる背面座位も、下付きの人におすすめの体位です。バックと同じく後ろ下付きの人に適した体向きの挿入ができるので、無理なくペニスを挿入してスムーズに出し入れできます。後ろから責められていることにより性的興奮が高まり、よりラブタイムを満喫できるでしょう。

背面座位（座りバック）

二人とも立った状態で挿入する立位も下付きの人に適した体位です。こちらも女性の後ろ側からペニスを挿入するため出し入れしやすく、しっかりと刺激を感じられます。

下付きの女性の場合、立位だと自然とGスポットも刺激されやすい位置に来ます。脚をピンと伸ばした状態でセックスすると感じやすくなる女性も多く、いつもより感度が高まるかもしれません。

立ちバック

下付きの人には、男性の肩に両足をかける屈曲位もおすすめです。正常位と近い体勢なので、比較的チャレンジしやすい体位だと言えます。足を上げることで正常位でクッションを入れて腰を上げた時のように膣の入り口が上向きになり、Gスポットが刺激されやすい角度になります。

男性も挿入しやすい角度に調整でき、正常位では入れにくかったり抜けやすかったりする際の対策にもなります。

深山のやり方

ほかにもさまざまな体位があるので、是非調べてみて気になる体位を試してみましょう。最高に気持ちいい体位が見つかるかもしれません。

女性に人気の体位とは？セックスの体位ランキング

いろいろな体位を楽しむにしても、膣の感度が高まらないとなかなか気持ちよくなれないこともあります。感度を磨けば、新しい体位にチャレンジした時も感じやすくなり、より濃密なラブタイムを過ごせるでしょう。

ひとりエッチで感度を磨けるので、ラブグッズを併用しながら挑戦してみてください。

膣が上付きの人は、感じやすい正常位でオーガズムに到達しやすくなるようなひとりエッチにトライしてみましょう。正常位と同じように寝転んだ状態で、Gスポットを刺激するのがおすすめです。

ラブコスメのバイブレータ『マリンビーンズ』は、ヘッド部分がGスポットをピンポイントで刺激できるとがった形状になっています。さらに、大きめのクリバイブが同時にクリトリスを刺激します。奥まで響く快感を得ながら、Gスポットを感じやすい状態に開発したい方におすすめです。

Gスポットを磨いて中でイク感覚を…

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下付きの人はバックや騎乗位に近い体勢でのひとりエッチがおすすめ。ラブコスメのオリジナルディルド『ＬＣポイントバー　ピンクアングル』は、吸盤を壁にくっつければバックの練習ができるうえに、角度を変えることで背面騎乗位に近い状態でのひとりエッチも可能です。

腰の動きを練習しながら、自分が気持ちよく感じる箇所を探したり、Gスポットの感度を磨いたりしましょう。セックスする時に自分で気持ちのいいポジションに調整したり、「もっとこうしてほしいな」とおねだりしたりできるようになります。

膣が下付きの人がもっと感じる体に…やり方動画付き

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上付きと下付きの違いや判別方法、おすすめの体位について解説しました。

上付きや下付きはあくまで個性であり、どちらがいいというわけではありません。それぞれに合った方法でエッチをすれば、気持ちよく心満たされるラブタイムを過ごすことができるでしょう。男性は上付きか下付きか気にする人はほとんどいません。もし「こうしてほしい」という要望があればその都度伝えることで、お互いに気持ちよくセックスを楽しむことができます。

また、膣圧トレーニングなどで膣の動かし方や締め付けを磨くほうが彼とのラブタイムをもっと充実させることができるかもしれません。

幸せなラブタイムを過ごすには、お互いの体を知り、好みを知ることが大切です。自分の体にはどんな特徴があって、自分はどんな体位を気持ちよく感じるのか、また相手はどんなラブタイムを求めているのかを知り、愛を深めていきましょう。

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