セックスレス原因(5)「夫がED(勃起障害)になった」ケース
夫は妻のことを愛しているし、抱きたいと思うものの下半身に元気がない(勃起障害)。セックスの最中、中折れすることがある。陰茎が膣に収まらずプルンと押し出されてしまうことも。長時間ピストン運動をしても射精できない。そして、妻は不満そうな顔をする。
これが何度か続くと「俺って、最近おかしい」と思い、ついに妻を目の前にしても勃起しなくなる。
これが、ED(勃起障害)になっていく基本的なパターンで、それがセックスレスの原因になります。
「EDかもしれない」という不安は、20~80代のすべての世代の男性から寄せられます。一昔前はEDはオヤジの病気という印象でしたが、現在はストレス社会。精神的な不安や思いこみから心因性EDになる男性がジワリと増えています。
「夫がED(勃起障害)になったセックスレス」の対策は?
私の相談所には、彼女や妻側から「もしかしたら彼が(夫が)EDかもしれない。どこの病院へ行けばいいですか」といった相談がきますが、彼に向かって病院へ行けなんて絶対口にしてはいけない言葉の1つです。
男性は非常にデリケートでプライドが高いのです。男力のバロメーターともいえる陰茎に問題があるなど、女性側に指摘されたくないものなのです。
今まで「病院で治してきて」という禁句を言ってしまった妻たちがどれだけその後、苦労していることか。
「ほっといてくれ!」
「そんなにセックスしたいなら外でしろ!」
「女のくせにセックスしたいなんて言うな!」
とツラい言葉を投げつけられ、夫は病院へ行くどころかキスもスキンシップも絶滅したという事例も数多くあります。
本当は旦那様も、そんなひどい言葉は言いたくなかったかもしれません。プライドを逆撫でされた勢いでそうなってしまったことは多分にあるようです。
EDによるセックスレス対処は前回も書きましたが、まずは家でリラックスできる環境をつくってあげるのが1番大切なことです。
男は外で7人の敵を持つとも言われ…外でのプレッシャーは大変なものです。休めるはずの家で妻がアレコレ喋りかけたり、ことごとくセックスを強要しては、ますますストレスに拍車がかかります。そのうち外で癒しを求め始め「妻だけED」になる可能性もあります。
まずはお風呂でのんびり作戦。週末には、子どもを実家に預けてでもセクシーバスタイムを企画してみましょう。
蛍光灯を消し、キャンドルだけにします。2人で入浴する習慣がないカップルは「頭洗ってあげるよ」と、シャンプー妻になります。妻はスカートを脱いでシャンプーにのみ専念します。
頭皮と耳の裏側のマッサージ、そして首のコリをとるマッサージで、仕事で沸騰した頭を鎮めてあげます。バスタブには催淫効果のあるアロマ精油イランイランなどを数滴たらしておきます。
最初はエッチな目的ではなく、あくまでも疲れをとるという姿勢で献身しましょう。「献身!」現在では死語になってしまいましたが、献身の連続で夫EDを克服した妻を私は何人も見てきました。
シャンプーの心地よさを知った男性方が「背中も流して」と言ったら次のステップに。だんだんエロチックな展開へと進行させ、それをきっかけにしてセックスレスから抜け出していきます。