『吊り橋（つりばし）』は４８手の中でもアクロバティックな体位の１つ。吊り橋をしている男女を横から見ると、そのシルエットはまさに吊り橋のよう。

仰向けになった女性が腰を浮かせて男性の両腕で支えてもらい、上半身は両ヒジで支える姿勢が吊り橋です。

男女ともに負担の大きい吊り橋ですが、深い挿入感があり感度の高い体位でもあります。女性はベッドシーツとの摩擦など余計な刺激がなく、ペニスの挿入による快感に集中できるのも吊り橋のメリット。

それでもやっぱり負担が大きく、長時間続けるのは難しいでしょう。

吊り橋は４８手の中でもアクロバティックな体位ですので、吊り橋を短時間だけ取り入れて正常位のアクセントとしてチャレンジするのが現実的。

吊り橋は正常位の変化形とも言える体位ですので、正常位から吊り橋への流れが無理なくスマートです。

まず、正常位の状態から男性が女性の腰やお尻に手を回して、持ち上げます。女性の腰が持ち上がったら、女性は両ヒジを立てて上半身を支えれば吊り橋の姿勢になります。

なお、正常位の腰の動かし方やおすすめな理由について知りたい方は、下記記事も参考にしてみてください。 男女それぞれが気持ちよくなるための腰の動かし方も解説しています。

正常位の気持ちいいやり方とは？女性がイキやすい挿入角度での入れ方のコツ | 夜の保健室

女性の足はやや開いて、足に力を入れすぎないことがポイント。姿勢を維持しようと両足でも自分の体重を支えようとしてしまうと、足の筋肉が硬くなり、深い挿入感を邪魔してしまいます。女性は男性の腕力を信じて下半身の力を抜いてリラックスしましょう。

男性は女性の腰を持ち上げるので、女性の下半身を支える腕力が必要。さらに上体を起こしてピストン運動するには腹筋と背筋も酷使するので、男性もまた全身への負荷が強い体位です。

男性にとっては、まさに腕の見せどころ。吊り橋で女性をたくさん気持ちよくさせることができれば、たくましさと強さをセックスを通してアピールできるでしょう。そうは言っても、吊り橋を続けられるのは30秒から1分がいいところでしょう。

そこで、吊り橋のメリットを残したまま、吊り橋の姿勢を維持する負担を少なくするアレンジを２つ紹介。吊り橋のアレンジ１つ目は、女性はあえて上半身を浮かさない姿勢をとること。つまり、男性が女性の腰やお尻を両手で持ち上げ、女性は上半身浮かさないようにします。男性の腕力だけに頼るので女性の負担は大幅に少なくなります。

女性は両肩とシーツに伸ばした両腕で上半身の体重を支え、シルエットは吊り橋ではなく、すべり台のようになります。ヒップアップに効果がある「スパインヒップリフト」というエクササイズがありますが、まさにこの姿勢がそう。

この姿勢なら女性の負担は軽く、吊り橋と同等の深い挿入感が楽しめます。そしてさらに、女性の体は横から見ると斜めになり、水平方向からペニスを挿入されることによってGスポットを圧迫するような感覚が得られるのも、このアレンジの利点です。

吊り橋のアレンジ２つ目は、低くした吊り橋の姿勢。やり方は、正座した男性の太ももに女性が座る形でペニスを挿入。女性はそのまま後ろに倒れて、両ヒジで上半身を支えます。

こうすると、男性は自分の太ももの上に女性の下半身を乗せているので、両腕で持ち上げる負担が軽くなります。女性も通常の吊り橋に比べて腰の位置が低くなるので、両ヒジへの負担が軽くなります。

ただし、この姿勢ではストロークの長いピストンがしにくくなるデメリットがあります。男性は正座の状態では腰を動かしにくいので、小刻みなピストンで膣の深部を刺激するのが良いでしょう。

女性は自分の上半身を両ヒジで支えるため負担が大きく、ピストンが激しいとバランスを崩してしまったり、肩やヒジをひねってしまう危険があります。

お互いに無理な姿勢でチャレンジする体位ですので、最初はゆっくり目から初めて、徐々にピストンの速さと激しさを強めにしていきましょう。

ここでも、吊り橋のアレンジを取り入れることで、無理なく吊り橋へ移行できます。

低くした吊り橋の姿勢は男女ともに安定した姿勢なので、動きに慣れてきたら吊り橋へ。吊り橋に疲れたら、アレンジ１つ目で紹介した「すべり台」の姿勢へ体位を変えていけば、男性と女性の負荷に合わせて吊り橋の深い挿入感を維持できます。

吊り橋は男性と女性が同じくらいの負担があり、息が合わないとできない体位です。体位の難易度は高めですが、お互いが吊り橋の姿勢を維持して楽しむ共同作業は、二人の一体感をより高めることでしょう。

吊り橋は女性がこの体位に誘導しやすいのもポイント。

『時雨茶臼（しぐれちゃうす）：騎乗位）』で女性がセックスの主導権をしっかり握ったら、今度は男性が体を起こして対面座位か48手の『獅子舞（ししまい）』へ体位を変えます。

お互いの体を密着させて抱き合ったり、キスをしながら挿入を楽しんだら、いよいよ吊り橋へ。男性の両手を腰かお尻に誘導したら、そのまま上半身を反って両ヒジで上半身を支えて吊り橋の姿勢になります。

時雨茶臼から獅子舞、そして吊り橋へと４８手の３つを女性が誘導して体位を変えていけば、セックスの主導権を握ったも同然。いろいろな体位で男性を攻めれば、いつもと違う積極的な姿勢に男性も興奮するはず。

４８手の中でもアクロバティックな体位の吊り橋。吊り橋の姿勢に移行するのは難しくありませんが、吊り橋の姿勢を維持するのは男女ともに負担が大きい体位。それだけに、男女の息が合わないと吊り橋で快感を得るのは難しいです。

逆に男女の息が合えば一体感と達成感、そして何より深い挿入から得られる強い快感が吊り橋のメリット。

セックスの流れに組み込みやすいところも吊り橋の特徴。自然な流れから吊り橋にチャレンジしやすい体位でもあります。例えば、正常位から吊り橋。『深山（みやま）』や対面座位、『獅子舞（ししまい）』からでも。男女ともに負担の大きい体位ですので長時間続けるのは難しいですが、一時的な体位の変更でセックスのアクセントに吊り橋を取り入れてみてはいかがでしょう。

アクロバティックな体位ゆえに激しいセックスをしている実感があるので、単調なセックスにマンネリを感じていたらチャレンジしてみる価値は十分にあるかもしれません。また、下記記事ではもっと刺激的な体位である「駅弁」について詳しく紹介しています。 腕力に力のあるパートナーがいる方はぜひ参考にしてみてくださいね。

やぐら立ちのやり方

駅弁の別名「櫓立ち」とは？